...中には行くさきざきまで気遣って...
井上円了 「おばけの正体」
...行くさきは、近くの交番でした...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...「行くさきは、わかっているな...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...その行くさきをつきとめるのが小林少年の任務でした...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...しかし行くさきはつい近くだったものと見えて...
大杉栄 「日本脱出記」
...僕はあの女の行くさきを知っている...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...私の行くさきざきに付纒って...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...この谷の遠く開けて行くさきには大河のある事を思わせる...
寺田寅彦 「写生紀行」
...此の谷の遠く開けて行くさきには大河のある事を思はせる...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...行くさきも、わがふるさとにあらなくに、爰を旅とは何いそぐ、妙に自分を幸福だと思つた...
林芙美子 「旅人」
...屋敷のものに自分の行くさきを知られたくないから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...自分の行くさきと屋敷のある方角をくらますのが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「行くさきをはるかに祈る別れ路(ぢ)にたへぬは老いの涙なりけり不謹慎だ私は」と言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これにもやはり行くさきが書いてあるのを...
柳田国男 「母の手毬歌」
...その行くさきに絶望が眼に見えてゐたとしてもそれが問題ではない...
横光利一 「悲しみの代價」
...行くさきに千鶴子兄弟のいることを察した兄への同情であった...
横光利一 「旅愁」
...避(よ)ければよけて行くさきが...
吉川英治 「私本太平記」
...老爺にもよく行くさきの見当がつかなかった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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