...彼女はそのレストランの常連客で、スタッフともすっかり顔馴染みだ...
...ある顔馴染(かおなじ)みのお嬢さんへうっかりお時儀をしてしまったことがある...
芥川龍之介 「お時儀」
...先日来顔馴染(かおなじみ)の三造が...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...その女はかねて顔馴染な McAdoo 氏を見ると...
薄田泣菫 「茶話」
...何にしても大して顔馴染(かおなじみ)ではないのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...店員などもみんな彼女と顔馴染(かおなじみ)なのでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...去年帰朝したばかりのY氏(Kはそれを顔馴染(かほなじみ)だけだがよく知つてゐた)が群集の中から顔を出したと思ふと...
田山録弥 「くづれた土手」
...彼は私の馭者と顔馴染みだとみえ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...いつもこんにゃくを買ってくれる家の奥さんや女中さんとも顔馴染(かおなじみ)になったりしていったが...
徳永直 「こんにゃく売り」
...いくら顔馴染みだからといって...
豊島与志雄 「或る夜の武田麟太郎」
...女中も顔馴染みだった...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...客はたいていインテリ層の顔馴染みの者で...
豊島与志雄 「波多野邸」
...も一人顔馴染のない男とが...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...顔馴染はだいたいきまっていた...
豊島与志雄 「無法者」
...顔馴染(なじみ)のものがいると先方の迷惑をも顧ず...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...顔馴染(かおなじみ)の台助に逢うと...
長谷川時雨 「市川九女八」
...信心深い娘で、毎月八日にきまって手拭を納めに来るので、婆とは顔馴染、素性もよく知っていた...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...顔馴染の運転手がこんなことをいった...
久生十蘭 「母子像」
...いつもの顔馴染の客たちがだんだん集って来た...
横光利一 「旅愁」
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