...結局無用の故紙(こし)たると何の選ぶ所か是(これ)あらん...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...すべてが一片の故紙(こし)に過ぎなくなってしまうでしょう...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...……故紙業のような男で……」「アラそう?」「いえ奥さま...
海野十三 「空襲警報」
...第三に数枚の皺(しわ)になった反故紙(ほごがみ)...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...皺(しわ)になった数枚の反故紙...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...いやしくも憑(よ)るべきの原則あらば半片の故紙も以て勅撰の国史を抹殺するに憚からず...
津田左右吉 「史論の流行」
...既に故紙堆中に葬られ去らんとす...
内藤湖南 「學變臆説」
...或人のはなしによれば当今の出版物は古本にしても売買するほどの値段にならぬ故紙屑になし原の製紙原料にしてしまふなりと...
永井荷風 「古本評判記」
...こら」彼はごたごたした故紙の中から...
夏目漱石 「道草」
...反故紙ニモ劣ル偽其昌贋徴明ナドニ流涎シテ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「好古小言」
...仏書の故紙を以て装修せしにはあらず...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは或は一堆の故紙に性命を嘘(ふ)き入るゝことを得なかつたかも知れない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「――生きているうちはな」三の一「おんとし二十と三にならせたまいて」とさぶは反故紙(ほごがみ)の文字を読んでいた...
山本周五郎 「さぶ」
...「せわをやかせるなよ」さぶは反故紙をそっと下に置いた...
山本周五郎 「さぶ」
...反故紙を重ね直したりした...
山本周五郎 「さぶ」
...短刀を抜き身のまま反故紙に巻いて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そして巻いた反故紙を取り出すと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...薄板の隔膜と反故紙(ほごがみ)の腸があらわれた...
夢野久作 「微笑」
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