...本當といへば、小劍は、約束の時間におくれる人を、ふるい形容であるが、蛇蝎のごとくに、憎んだ...
宇野浩二 「「鱧の皮 他五篇」解説」
...幽霊説を蛇蝎(だかつ)のように嫌う一本気の田山課長が爆発させたかんしゃく玉はそれからこの事件の捜査を...
海野十三 「四次元漂流」
...口先だけの印度の革命や独立などという論議を蛇蝎(だかつ)のごとく厭(いと)われて...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...現に認識論や形而上学(之等の言葉がここでどういう意味に使われるのかに就いて私は今責任を負おうとは思わないが)を蛇蝎のように悪む一種の文学者も...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...其の黨人を視るや殆ど蛇蝎の如し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この事ありてより余は書肆(しょし)を恐れ憎むこと蛇蝎(だかつ)の如くなりぬ...
永井荷風 「書かでもの記」
...蝎の火のことならあたし知ってるわ...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...」「蝎って、虫だらう...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...」「えゝ、蝎は虫よ...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...ほんたうにこんなやうな蝎だの勇士だのそらにぎつしり居るだらうか...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...」「ええ、蝎は虫よ...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...「蝎がやけて死んだのよ...
宮沢賢治 「〔「銀河鉄道の夜」初期形一〕」
...」「蝎いゝ虫ぢゃないよ...
宮沢賢治 「〔「銀河鉄道の夜」初期形一〕」
...教師側からは蛇蝎の様に思はれて居た不良少年であつたが...
村山槐多 「殺人行者」
...毒蛇や悪蝎(あっかつ)の類(たぐい)多く...
吉川英治 「三国志」
...双尾蝎(そうびかつ)の解宝だと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...蝎(かつ)が弟か」「へい」「へいだけじゃ分らねえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...弟で蝎(かつ)か...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??