...蝎(さそり)に刺されたやうに躍り上つたが...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...彼等はよく功利主義々々々々といって報酬を目あてにする行為を蛇蝎(だかつ)の如く忌み悪(にく)んでいる...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...三角星(さんかくせい)や天蝎宮(てんかつきゆう)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...アカデミイ派の文章の整一を蛇蝎のごとく憎んださうだが...
田山録弥 「充實した文章」
...其の黨人を視るや殆ど蛇蝎の如し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼等は啻に政黨内閣を忌むこと蛇蝎の如くなるのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其上僕を蛇蝎の様に悪(にく)ませさへすれば幾分か償(つぐなひ)にはなる」「夫(それ)が君の手際で出来るかい」「出来ない」と代助は云ひ切つた...
夏目漱石 「それから」
...その上僕を蛇蝎(だかつ)の様に悪(にく)ませさえすれば幾分か償(つぐない)にはなる」「それが君の手際(てぎわ)で出来るかい」「出来ない」と代助は云い切った...
夏目漱石 「それから」
...主人の蛇蝎(だかつ)のごとく嫌う金田君ならやりそうな事だが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その右には蝎座の赤い星がうつくしくきらめき...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...」「蝎いい虫じゃないよ...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...そしたらいつか蝎はじぶんのからだがまっ赤なうつくしい火になって燃えてよるのやみを照らしているのを見たって...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...「蝎がやけて死んだのよ...
宮沢賢治 「〔「銀河鉄道の夜」初期形一〕」
...」「蝎って、虫だらう...
宮沢賢治 「〔「銀河鉄道の夜」初期形一〕」
...恐ろしき天蝎宮(てんかつきゅう)か...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あるものは我が誌を蛇蝎の如く排忌するものもあれば...
山本実彦 「十五年」
...ここへ入ッたからにゃ、蝎も蛇も、のさばらしちゃおかねえぞ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...悪鬼か蛇蝎(だかつ)のようにいうぞ』『へい』『半田屋の後家おすげ』甲斐守は...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
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