...冤謫(ゑんてき)懆愁(さうしう)のあまり讒言(ざんげん)の首唱(しゆしやう)たる時平大臣(しへいのおとゞ)を肚中(とちゆう)に深く恨み玉ひしもしるべからず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ドレイク将軍の首唱に従って...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...国嶋氏夫妻が一番熱心な首唱者だからなのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...天下の首唱には相成り申すべく...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...固(もと)より松陰首唱の力に帰せざる能(あた)わず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...民選議院設立の建白といつても伯の首唱ではなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...理窟らしき事を首唱し...
蜷川新 「天皇」
...那勃烈翁(ナポレオン)が当初民権を首唱し...
蜷川新 「天皇」
...ことごとく新公使パークスの首唱と手腕になるものであった...
服部之総 「尊攘戦略史」
...文明を首唱して国の独立を維持すべき者はただ一種の学者のみなれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...命を奉じてその学を首唱し...
福沢諭吉 「慶応義塾の記」
...私が首唱して云うにも及ばず...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...このことまた史蹟天然物保存会の首唱するところなれば...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...然るに霞亭は首唱の功を藤房の師垂水(たるみ)氏に帰してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...棠軒は蘭学首唱者の家に育つた杉田氏八百の生む所でありながら...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「開国首唱の功も亦此人に帰せざるを得ず」と云はしめた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...だからこそああいうまちがった学説の首唱者たちは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...力学と物理学とにおいて首唱せる原理は二百年来...
山本実彦 「十五年」
便利!手書き漢字入力検索