...二三間離れた橋の袂の藪陰に蹲(つくば)つた...
石川啄木 「道」
...そっと藪陰から小石を投げしも...
井上円了 「おばけの正体」
...尋ねあぐみて只(と)ある藪陰(やぶかげ)に憩(いこ)ひけるに...
巌谷小波 「こがね丸」
...さきに藪陰にて他に逢ひし時...
巌谷小波 「こがね丸」
...藪陰(やぶかげ)の黒鶫(くろつぐみ)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...久兵衛は暗い藪陰の路を通って我が家へ帰って来た...
田中貢太郎 「雁」
...真闇な藪陰(やぶかげ)で真黒な人影に行合うた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...思いがけなく藪陰から提琴(ヴァイオリン)の好い音が響いたり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...藪陰の特等席へ呼んだのは...
野村胡堂 「踊る美人像」
...田舍の忘られた藪陰などで...
萩原朔太郎 「宿命」
...ハリエニシダの藪陰で熱心に聞いていたチャフィはそれ以上聞けなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
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