...藕花の的歴たるに似たり...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...愛惜(あいせき)の情(じょう)は自ら人をしてこの堀に藕花(ぐうか)の馥郁(ふくいく)とした昔を思わしめる...
永井荷風 「日和下駄」
...支那には果実の珍しきもの多けれど菜蔬に至つては白菜(はくさい)菱角(りょうかく)藕子(ぐうし)嫩筍(どんじゅん)等の外(ほか)われまた多くその他を知らず...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...彼が藕糸歩雲(ぐうしほうん)の履(くつ)を穿(は)き鎖子(さし)黄金の甲(よろい)を着け...
中島敦 「悟浄歎異」
...八万四千の眷属(けんぞく)を領して藕糸孔中(ぐうしこうちゅう)に入(い)って蔵(かく)れたとある...
夏目漱石 「一夜」
...藕糸孔中(ぐうしこうちゅう)蚊睫(ぶんしょう)の間にも這入(はい)りそうなこの眇然(びょうぜん)たる一小「ガ」奴(め)が...
二葉亭四迷 「浮雲」
...果は藕(はす)の糸のようになって...
二葉亭四迷 「平凡」
...またこの蓮根を雅に言えば蓮藕また単に藕とも称えます...
牧野富太郎 「植物記」
...これをミズバすなわち藕荷と唱えます...
牧野富太郎 「植物記」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...剰有新肥藕...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蓮藕(れんぐう)を食せしむ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二人は藕実(はすのみ)を...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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