...何か目出度い薄っぺらな彫(ほり)のあるのを控えながら...
泉鏡花 「婦系図」
...そしていかにもぞんざいで薄っぺらなものに思われて来た...
寺田寅彦 「自画像」
...朗らかに柔らかい懈(だる)い薄っぺらな自然にひどく失望してしまったし...
徳田秋声 「蒼白い月」
...きわめて薄っぺらな地であった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...所が僕のは何もかも薄っぺらなのだ...
豊島与志雄 「野ざらし」
...こんな薄っぺらなものじゃなかったよ――だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...メラメラと薄っぺらな舌も出さず...
中里介山 「大菩薩峠」
...その薄っぺらな板のようなものが短冊(たんざく)というものであることを認めることによって...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな意味も内容も無い東京生活の薄っぺらな一断面が...
中島敦 「環礁」
...杉だか何だか日光(ひ)が透(とお)って赤く見えるほど薄っぺらな障子(しょうじ)の腰だのを眼にするたびに...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...畳付(たたみつ)きの薄っぺらな...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...彼は片手に小型の薄っぺらな書物を四五冊持っていた...
夏目漱石 「明暗」
...机の前には薄っぺらなメリンスの座布団(ざぶとん)があって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...薄っぺらな蒲団を敷いて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...『結婚式の心得』という薄っぺらなパンフレットが置いてあって...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...それから枕(まくら)もとに投げ出されている私の所有物でないハイネの薄っぺらな詩集...
堀辰雄 「旅の絵」
...実に薄っぺらな傲慢さが...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...そうして色の薄っぺらなこと...
柳宗悦 「雲石紀行」
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