...殊に徳川末季の江戸生活には三百年の太平に弛緩(しかん)した廃頽(はいたい)気分が著るしく濃厚であって...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...永井荷風(ながいかふう)や小山内薫(おさないかおる)や夏目漱石の提撕(ていせい)を受けた三田派や人生派の芸術も著るしくこの戯作者的気分を持っている...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...かつまた美妙と二葉亭との文体は等しく言文一致であっても著るしい語系の差異がある...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...それから以後著るしく健康を損じて...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...出獄する時分に著る著物を至急仕立てて送らうかと相談したり...
高濱虚子 「續俳諧師」
...冷たいホテル式の贅沢さとは著るしい対照をないていた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...肩から脊中へ掛けて著るしく起った位...
夏目漱石 「それから」
...それが先刻(さっき)より著るしく目立って外へ現われた時...
夏目漱石 「明暗」
...ことに著るしく吾輩の注意を惹(ひ)いたのは彼の元気の消沈とその体格の悪くなった事である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...著るしく廢頽的傾向を帶びてきた私の思想に就いて...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...*独逸(ドイツ)語は世界的に著るしい...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...益著るしく多角的になつてきた...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...實に著るしき矛盾から...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...子供達が新らしい著物を著る衣替への心持と花菖蒲の咲くメイデイの心持との快い共鳴と同時に母親としての満足もよくあらはれてゐる歌である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...羅を昼の間は著るごとし女めきたる初秋の雨静かに降る糸のやうな初秋雨の印象である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...おそらくは人口に著るしく影響を及ぼすほど数多くは行われるものであるまい...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...唯彼の相貌が著るしく鋭利に神経的になつた事に特に気がついた...
村山槐多 「殺人行者」
...特に著るしい變化といはなければならない...
山浦貫一 「新憲法の解説」
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