...予はよく自分の健康の著るしく均整を失してゐることを知つてゐたに拘らず...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...年齢に伴なふ思想の発達著るしからざるに徴すれば...
石川啄木 「渋民村より」
...衣服を三重に著る...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...アカシヤの花の匂ひが茫とした黎明(れいめい)の空気に著るしく漲(みなぎ)り渡つた...
田山録弥 「アカシヤの花」
...冷たいホテル式の贅沢さとは著るしい対照をないていた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...ソヴィエト・ジャーナリズムは進歩的教育機能に於て著るしく発達していると見られている...
戸坂潤 「辞典」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...そうしてその嬉しさが誰の目にもつくくらいに著るしく外へ現われた...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...前(ぜん)同様であるべき窮屈の程度が急に著るしく感ぜられてならなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...顔だけが著るしく強い色をして判然眸底(ぼうてい)に落つるからである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...素通しの硝子における陰影の缺陷が著るしかつた...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...著るしく皆感情的で...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...より著るしい矛盾の對照を示してゐる...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...益著るしく多角的になつてきた...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...出世の著るしいものであろう...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...それを著るてえと妙にからだが緊めつけられるやうな気がするだよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...著る物なども多くこの色で染められ晩年まで変らなかつたといふことである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...はでなる服を著る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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