...オスヒは通例の服裝の上に著る衣服...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
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内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...たまたま身につけるものを施す人があつても不承不承に一日ふつか著るばかりでぢきにもとの襤褸と著かへてしまふ...
中勘助 「銀の匙」
...その熱った頬の色が著るしく私の眼に着いた...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...嫂(あによめ)の唇(くちびる)には著るしい冷笑の影が閃(ひら)めいた...
夏目漱石 「行人」
...近頃になってますますその傾(かたむき)が著るしくなるように思われた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...わが文学は過去数年の間に著るしい発展をした...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...斯道(しどう)に関係ある我々の見逃(みのが)し能(あた)わざる特殊の現象が毎月刊行の雑誌の上に著るしく現れて来た...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...ことに著るしく吾輩の注意を惹(ひ)いたのは彼の元気の消沈とその体格の悪くなった事である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...いかにこの二つの著るしい対照が現われてるかを...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...これほど対照の著るしく...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...俳句は著るしく静観的で...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...かつ内容が著るしく異っている...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...著るしい特色を有している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...その外観の著るしい差別的対照にかかわらず...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...著るしい性格悲劇の發端は...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...恋衣裘(かはごろも)より重ければ素肌の上に一つのみ著る恋衣といふ衣は裘などに比べればとても重い衣なので私は素肌の上にたつた一枚著て居るだけです...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...然れども彼れ頼家の嫡子たる権利を失ひしが為めに著述を以て世に著るゝを得たり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
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