...落ち着くところは...
芥川龍之介 「偸盗」
...本家の兄や姉達も結局は同じ考に落ち着くことと思っていたのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...静かに臥(ね)そべって気分の落ち着くのを待つことにしたのであったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...疲れた頭脳も落ち着くのだし...
徳田秋声 「仮装人物」
...それが少し落ち着くと...
徳田秋声 「黴」
...一軒の真綿屋へ落ち着くことになり...
徳田秋声 「縮図」
...一応は落ち着くべき処に落ち着くことが出来るだろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...岩の上へ坐って少し落ち着くと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...わたくしの心は永久に落ち着くことは出来まいと云うのでございます...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...今輔君をもそれぞれ両派の大幹部として落ち着くところへ落ち着かせてしまっているが...
正岡容 「わが寄席青春録」
...気が落ち着くんだね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...ようやく落ち着くとともに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...にわかに京の町中の家へはいって気も落ち着くものでないと思われるので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...咽から下(さが)つて腹に落ち着くまで...
森鴎外 「金貨」
...フィンクはその影がどこへ落ち着くか見定めようと...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...一向落ち着くことが出来なかった...
山之口貘 「ダルマ船日記」
...落ち着くといえばそのほかにない」「けれどいつか...
山本周五郎 「新潮記」
...次第に私は心の落ち着くのを感じた...
若山牧水 「熊野奈智山」
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