...彼は木戸とちがって落ちつきはらっていた...
海野十三 「少年探偵長」
...にくいほど落ちつきはらって...
海野十三 「太平洋魔城」
...さうして御態度はどこやら軽々しく落ちつきがございませんし...
太宰治 「右大臣実朝」
...次郎兵衛は牢屋へはいってからもそのどこやら落ちつきはらった様子のために役人から馬鹿にはされなかったし...
太宰治 「ロマネスク」
...本堂庫裡改築中で落ちつきがない...
種田山頭火 「行乞記」
...その狼狽の様子がをかしくなほなほ落ちつきはらつていよいよ陶器といふ章まですすんだが...
中勘助 「銀の匙」
...人目にかからぬ山陰に落ちつき払って暮らしている...
夏目漱石 「草枕」
...落ちつきが顛覆(てんぷく)するじゃないか」私は何とも答えませんでした...
夏目漱石 「行人」
...寛子は落ちつきのない容子で...
林芙美子 「泣虫小僧」
...冨子の落ちつき先きを知ると...
林芙美子 「瀑布」
...秩序だてて四年も前のことから書き出してゆく落ちつきは私にはないからだ...
平林初之輔 「秘密」
...きわめて落ちつき払った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...平生の落ちつきをなくして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いつもの落ちつきも...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...なるほど渋く落ちつきがいい...
三好達治 「オルゴール」
...より静かにより落ちつきて語る(セネカ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼に落ちつきを與へなかつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...いかにも山の湯らしい落ちつきを与へた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??