...今日も父は馬を曳いて浜へ日に二度目の荷上げに行った...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...あすこまでむす子と二人で荷上げ機械をよち/\かついでつて...
鈴木三重吉 「小犬」
...汽車や汽船の荷上げや荷積みをする器械が近来処々(しょしょ)で用いられる...
寺田寅彦 「話の種」
...しかしまた時として向こう河岸(がし)にもやっている荷物船から三菱(みつびし)の倉庫へ荷上げをしている人足の機械的に動くのを見たり...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...荷上げ昭和二十三年十二月十二日五時松本着...
松濤明 「槍ガ岳」
...荷上げの目的は充分に果せた...
松濤明 「槍ガ岳」
...鉛筆に似た、赤い灯台のある岬の先端を廻って入港して来る船、首の金具を鋭く耀かせて疾走する小蒸気、薄鼠色の船体を並べた外国船、浮標の間を巧みにあやつる櫓、荷上げ、荷卸しなど、窓の両側に映った船の景観は、矢代の通って来たどこの海路の港ともよく似ていた...
横光利一 「旅愁」
...荷上げの音かしましき中へ私はまたよろめきながら出(い)で行(ゆ)き候(さふらふ)...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...京より近い鎌倉で荷上げしていた...
吉川英治 「源頼朝」
...船からの荷上げを指図していた細川三之助が来てくれなかったら本当に逃げ出していたかも知れない...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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