...その儘で置かれれば荒蕪であるこれ等の丘の山腹は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...もと/\鋤一つ入れたことのない荒蕪地の中に建てられた小さい三等驛だから...
石川啄木 「鳥影」
...不税のまま放置されている『荒蕪地』なるものを民間に払下げる案をたて...
犬田卯 「荒蕪地」
...研究団の本部はアリゾナの荒蕪地(こうぶち)にあった...
海野十三 「火星探険」
...多年を俟(ま)たずして荒蕪の一原野となり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...堤上から東北の堤下一帯の桑畑が大半荒蕪と化しているのを瞰望した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...またもつて岩木川下流地方の荒蕪開拓に資した...
太宰治 「津軽」
...妻はあの荒蕪地の中からこういう処に急にやって来たのを不思議に思わずにはいられなかった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...そこからいくらも離れない所には下草の茂る雑木林があり河畔の荒蕪地(こうぶち)がある...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...荒蕪地(こうぶち)の方は...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...荒蕪(くわうぶ)ノ地ヲ開墾スルナド興スベキ産業ハ天然ノ景色ト相俟(あひま)ツテ有志ノ志ヲ待チツツアル...
中里介山 「大菩薩峠」
...原生林や荒蕪地になっていて...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...この荒蕪(こうぶ)の土地に...
久生十蘭 「地底獣国」
...数年前までは笹や灌木(かんぼく)などの密生した全くの荒蕪地(こうぶち)であったのである...
火野葦平 「糞尿譚」
...日に/\荒蕪し行く東京都ではあつたが...
正岡容 「「東京恋慕帖」自序」
...これらの荒蕪の地方が与える乏しい生活資料の水準に現実の人口を圧迫している主たる妨げがどんなものであるかを...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...共有地や荒蕪地の囲込は確かに国の食物を増加する傾向があるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...旧学理荒蕪...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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