...其国の田園が益々荒蕪する訳...
石川三四郎 「百姓日記」
...不税のまま放置されている『荒蕪地』なるものを民間に払下げる案をたて...
犬田卯 「荒蕪地」
...そしてその一隅の耕地は役場からの通知によると三畝歩ほどの『荒蕪地』を含み...
犬田卯 「荒蕪地」
...約三千町歩ばかりの荒蕪地を払下げてもらってね...
犬田卯 「沼畔小話集」
...研究団の本部はアリゾナの荒蕪地(こうぶち)にあった...
海野十三 「火星探険」
...荒蕪地というのは...
海野十三 「火星探険」
...例の荒蕪地の方々に大小さまざまな檻(おり)を建てたのである...
海野十三 「火星探険」
...妻はあの荒蕪地の中からこういう処に急にやって来たのを不思議に思わずにはいられなかった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...そこからいくらも離れない所には下草の茂る雑木林があり河畔の荒蕪地(こうぶち)がある...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...私は荒蕪地を走り抜けて...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...一度(ひとたび)破壊されたその跡がここに年を経て折角荒蕪(こうぶ)の詩趣に蔽われた閑地になっている処をば...
永井荷風 「日和下駄」
...此史學上久しく荒蕪地となつて居つた足利時代に...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...すべては荒蕪の流域につらなる裏屋根の...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...さういふ生活の荒蕪のさなかであつたのである...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...彼は夷族のはびこる荒蕪地(こうぶち)に...
本庄陸男 「石狩川」
...身辺の荒蕪を救はむものとあはれ心にもない智恵を振絞つてはゐたのである...
正岡容 「滝野川貧寒」
...家畜は主として荒蕪地で飼育され...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...今までの荒蕪な河原は...
吉川英治 「折々の記」
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