...今猶しみ/″\と思出して有難さに涙をこぼすのは...
石川啄木 「葬列」
...やはり祖国日本の汽船の有難さだ...
海野十三 「沈没男」
...目上の人から招待(せうだい)される有難さは知つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...それをききました時は有難さに泣き...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...そのやうに雲表はるかに高く巍然燦然と聳えて居られる至尊のお方のおはしますこの日本国に生れた事の有難さに...
太宰治 「右大臣実朝」
...とにかく古代の化石と同じくらいに大きいというところに有難さがある訳でありまして...
太宰治 「黄村先生言行録」
...日本人なら誰しも米の飯の有難さを感じるであろう...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...そこは警察の役人でない有難さ...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...このなかみの有難さは...
中里介山 「大菩薩峠」
...貞婦なる女房というものの有難さがわかって来た...
中里介山 「大菩薩峠」
...超人的な有難さなどは微塵(みじん)もない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...絹というものの有難さを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...天才の仕事の有難さでなくて何んであろう...
野村胡堂 「涙香に還れ」
...天下の御法というものの有難さをはっきり知らせる方が世の為なのでございませんでしょうか...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...その有難さ、忝さ...
久生十蘭 「魔都」
...私たちはしみじみと健康の有難さを感じます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...いよいよ有難さを加えたということを説いたものらしい...
柳田国男 「年中行事覚書」
...まだ実物を見ない有難さで...
横光利一 「旅愁」
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