...目上の人から招待(せうだい)される有難さは知つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...それをききました時は有難さに泣き...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...スグ馴レルモノデスこのお言葉の有難さ...
太宰治 「右大臣実朝」
...そのやうに雲表はるかに高く巍然燦然と聳えて居られる至尊のお方のおはしますこの日本国に生れた事の有難さに...
太宰治 「右大臣実朝」
...なんの感激も有難さも覚えないのだから...
太宰治 「女人創造」
...日本人なら誰しも米の飯の有難さを感じるであろう...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...「この頃になって私は、労働の面白さ、楽しさ、有難さ、そんなものを感じてきましたよ...
豊島与志雄 「楊先生」
...物の有難さだけが目について...
永井隆 「この子を残して」
...有難いという有難さをみんな集めたのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...この地が何というてもまだ直轄の有難さであり...
中里介山 「大菩薩峠」
...私達は林道の有難さを思つて一時間足らず遊んだ後に雨の中を再び小屋に歸つた...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...いわゆる「何事のおはしますかを知らねども有難さにぞ涙こぼるる」ものなり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...記録の有難さをしみじみ感じました...
柳宗悦 「民藝四十年」
...他力門の有難さはここにある...
柳宗悦 「民藝四十年」
...私も人から受けた恩のことを考えたり、友人の有難さや、人生の厳しさや、夫婦の愛や、子供の教育や、神のことなぞ、次ぎから次ぎと考えつづけて停めることの出来なかったのもここで、妻や子供がよく、「あの道はたまらないわ...
横光利一 「夜の靴」
...南無阿弥陀仏ではどうしても有難さを呼び醒すことが出来ないらしいので...
横光利一 「旅愁」
...今さら有難さを覚えたことであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...私の家族どもを救い出してくだされた……あの時のおん身の姿の神々しさ……有難さ...
吉川英治 「親鸞」
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