...左右にならぶ椰子の木の列を目当てに...
海野十三 「恐竜島」
...もとは縁日(えんにち)だけのもので(この縁日目当ての露店を...
高見順 「いやな感じ」
...もっぱらジョン・フェリアの財産目当て...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...少しばかりのものを目当てに時々様子を見て来るのさ...
徳田秋声 「縮図」
...たった一つ目当てにしていることがあります...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...おのずから一定の目当てがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...その目当てをどこにおくか...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...首筋の赤い痣を隠すことを知らないとはどういうわけだ」「なるほどね」「痣なんか目当てに捜しちゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...日傭取(ひようとり)の子で金を目当てにさらわれるはずもなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから腰抜け彌八はどうしたというんだ」「最初は一番可愛らしい祭が目当てだったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...佃(つくだ)と川崎が目当て場になります」「なるほど...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...目当ての猪というのは...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...そこにあるものは恰も霧、この手で掴もうと思うても掴みどころのない霧ですね、靄、霧を相手に格闘しているような、渾沌とした、目当てのない、intellectual disturbance ――知的混乱、――なんかこうもやもやしている...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...また目当てもなさそうに――もっとためらいがちに...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...やがてお目当ての人物が目に入った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...石狩場所を目当てにして募られた漁夫のうちにいた一人であった...
本庄陸男 「石狩川」
...この界隈(かいわい)の役者目当ての宿屋に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...大きな松の樹を目当てに見付けてはいつて行つた...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
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