...左右にならぶ椰子の木の列を目当てに...
海野十三 「恐竜島」
...いわずと知れた親族と称する実は遺産目当てのたかり連中であった...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...角にいた一人の浮浪者が小銭目当てで扉を開けようと飛び込んできたが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...少しばかりのものを目当てに時々様子を見て来るのさ...
徳田秋声 「縮図」
...どこをどうしたか、目当ての鶴は、もう巣へ帰って風呂を浴びているそうじゃ」「こいつが、こいつが」神尾主膳は、縁板を踏み鳴らしているようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...これからどう目当てをつけていいか...
中里介山 「大菩薩峠」
...おのずから一定の目当てがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...目当ての偃松を物色すると...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「そんな大喧嘩始めるには、深いワケがあるだろう、言葉の行き違いと言った、手軽なことじゃあるまい」「良い年増と年増の喧嘩だ、食物の怨みや酒の上じゃ、あんなにまで耻も外聞も忘れて、引っ掻いたり噛み付いたり、命がけで揉み合えるものじゃありません」「男のことか」「図星、さすがは銭形の親分」「馬鹿にしちゃいけねえ」「情事(いろごと)となると、恐ろしくカンの悪い親分だが、今度は当りましたよ、鞘当の目当ては、金沢町の平野屋の若旦那金之助――口惜しいがあっしじゃありません」「で?」八五郎の話術に引入れられて、平次も少しばかり興が動いたようです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...狸小路の三軒の古道具屋が目当てであった...
服部之総 「望郷」
...また目当てもなさそうに――もっとためらいがちに...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...やっと目当ての男が見つかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...その機会を目当てに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...金目当てじゃないから医者に診せたのです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...目当ての瓶(びん)を見つけて総督がつぶやいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...そこに目当てのものがあった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...わたしたちはかねの音(ね)を目当てに歩き出した...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...大きな松の樹を目当てに見付けてはいつて行つた...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
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