...のみならず彼の瓢箪を目当てに彼の南画を習つてゐた年少の才子もない訣(わけ)ではなかつた...
芥川龍之介 「仙人」
...僕等はやむを得ず大銀杏を目当てにもう一度横みちへはいって行った...
芥川龍之介 「年末の一日」
...左右にならぶ椰子の木の列を目当てに...
海野十三 「恐竜島」
...祝祭日とかにて平日に倍する客のある事を目当てに手広く設計する事は絶対にしてはいけません...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...これを目当てにして登楼しても...
高見順 「いやな感じ」
...「その男は自分よりかなり年上の女と金目当てで結婚した...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...目当ての偃松を物色すると...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...賞金だけが目当てではないが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...ここを目当てに絞られるでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何事を目当てに捜しようもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長い間身上目当ての再縁には取合わないことにしてやって来たが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから腰抜け彌八はどうしたというんだ」「最初は一番可愛らしい祭が目当てだったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...佃(つくだ)と川崎が目当て場になります」「なるほど...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...マンリ警部お目当ての男がぶらりとやって来た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...遂に目当てのものがあった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...何を目当てに余分な精力をつかい...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...それを目当てに種を撒くために存在するものの如く言い伝えているが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...浅草田甫の酉の町吉原を目当てにした参詣の大群年中行事の酉(とり)の市(まち)...
山本笑月 「明治世相百話」
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