...一尺のものを目当てに釣るに...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...もとは縁日(えんにち)だけのもので(この縁日目当ての露店を...
高見順 「いやな感じ」
...あとは並木道がちゃんと目当ての場所へ連れて行ってくれる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...何か一つつつき始めるとその途中に無数の目当てができすぎて困るくらいである...
寺田寅彦 「写生紀行」
...目当ても定めずに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何が目当てだか知りたかったんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何事を目当てに捜しようもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ところで金を目当ての仕事が...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...司令官のこの指示が私を目当てにしているというならば...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...湖水の分れ道で君を拾ったことは、誰も知らないはずだから、目当ては、当然、私だったのだと思うほかはない……泊ってくれるだけでいいなどと、うまいことをいってひっぱりだして、私を殺して湖水に沈めるつもりだったんだ」「その話は妙だわね...
久生十蘭 「肌色の月」
...そこにあるものは恰も霧、この手で掴もうと思うても掴みどころのない霧ですね、靄、霧を相手に格闘しているような、渾沌とした、目当てのない、intellectual disturbance ――知的混乱、――なんかこうもやもやしている...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...また目当てもなさそうに――もっとためらいがちに...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...その機会を目当てに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...目当ての御者は見つかりませんでしたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...目当ての木箱は地下室にあります...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...つまり名門爵位だけを目当てに不埒(ふらち)を覆い隠そうとする悪党の妻になったら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...始めから金を目当てに何かやった方が良さそうにさえ思えます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その青白い鮫の姿を目当てに行けば金輪際...
夢野久作 「近世快人伝」
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