...左右にならぶ椰子の木の列を目当てに...
海野十三 「恐竜島」
...ただもう法外に高い給金目当ての...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...商店はほとんど教授方と学生目当てのものばかりでした...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...その目当てのものを占領(せし)めてやろうと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...何か一つつつき始めるとその途中に無数の目当てができすぎて困るくらいである...
寺田寅彦 「写生紀行」
...同郷出身の一大臣の財産を目当てにした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...りっぱな勲章など――目当ての地――にたどりつくと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...火事が目当てを焼いてしまっていたので...
中里介山 「大菩薩峠」
...おのずから一定の目当てがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...賞金だけが目当てではないが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...首筋の赤い痣を隠すことを知らないとはどういうわけだ」「なるほどね」「痣なんか目当てに捜しちゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それ相当のたしかな目当てがあってのことでしょうねえ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...べつに目当てというほどのものはない...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...やっと目当ての家を見つけた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...つまり名門爵位だけを目当てに不埒(ふらち)を覆い隠そうとする悪党の妻になったら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...そういうところを目当ての商売でがんすよ...
本庄陸男 「石狩川」
...――すべては「燕たち」を目当てにしてのことなのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...大きな松の樹を目当てに見付けてはいつて行つた...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
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