...この事件を目当てに傭(やと)われたようなものであったから...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...あとは並木道がちゃんと目当ての場所へ連れて行ってくれる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...ただ一度の往復で途中へ数えきれないほどの目当てができてしまった...
寺田寅彦 「写生紀行」
...人生活動の目当てがなかったら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...石段の上の見えないところから漏(も)れてくる口笛を目当てに急いでいた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...目当てなしに急いでつき切るべき処ではなく...
豊島与志雄 「女人禁制」
...ここを目当てに戻って来るだろうし...
中里介山 「大菩薩峠」
...単に金銭目当てだけで動いているようにこき卸している...
中里介山 「大菩薩峠」
...目当ての所(ショ)ノ沢小屋を指して西に下る...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...首筋の赤い痣を隠すことを知らないとはどういうわけだ」「なるほどね」「痣なんか目当てに捜しちゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...目当てのものが見つかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...つまり目当ての銀行や会社の前に一晩中留まり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...そこに目当てのものがあった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...石狩場所を目当てにして募られた漁夫のうちにいた一人であった...
本庄陸男 「石狩川」
...わたしたちはかねの音(ね)を目当てに歩き出した...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...なにしろ目の出る時を目当てに博奕をやるには金がいる...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...心の目当てもありそうもありません...
吉川英治 「江戸三国志」
...「猪口才(ちょこざい)な」と、玄蕃は体(たい)を開いて、閃光を目当てに、グッと腕頸(うでくび)を掴んだ...
吉川英治 「剣難女難」
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