...現に滝ノ又の南には「謙信目当ての松」という独立樹がある...
石川欣一 「山を思う」
...只一つの目当てだった...
海野十三 「人造人間の秘密」
...いわずと知れた親族と称する実は遺産目当てのたかり連中であった...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...目前の利用のみを目当てにするような...
寺田寅彦 「鑢屑」
...とうとうお目当ての男を狩り出した次第...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...その目当てをどこにおくか...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...目当ての物は無かったのか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...目当ては其処から池の端の妙月庵へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...他に目当てがあるのか」「それはもう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それ相当のたしかな目当てがあってのことでしょうねえ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...宇奈根町の浄水場を目当てに行くということだったが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...そこにあるものは恰も霧、この手で掴もうと思うても掴みどころのない霧ですね、靄、霧を相手に格闘しているような、渾沌とした、目当てのない、intellectual disturbance ――知的混乱、――なんかこうもやもやしている...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...畜生のようにそれを横目に棄てて逃げるとは! 戦場ではこれまで金が目当てで背負っていたのか...
藤野古白 藤井英男訳 「戦争」
...目当ての御者は見つかりませんでしたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...やがて目当てのものを取り出した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...その時はちょうど欧州大戦後であったので成金目当てにこんな値段を吹いたものであろう...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...始めから金を目当てに何かやった方が良さそうにさえ思えます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...目当ての材木を引き出し...
山本笑月 「明治世相百話」
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