...藁ずきの紙にもあるか君が身は瀧見に行かず雨づゝみするかえし雨雲のおほひかくさば二荒山行きて見るとも多岐見えめやも此(この)夕長塚来りて...
伊藤左千夫 「滝見の旅」
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伊藤左千夫 「紅葉」
...二荒山七十餘丈落ちたぎつ瀧は常世のものと響けり山を落つる瀧の音ふかし虹たちてしぶきに秋の日は照り映ゆる山を落つる瀧は水より白雲と霧らひただよひ落ちて流るる...
今井邦子 「瀧」
...近く面前に赤城の荒山...
大町桂月 「赤城山」
...鍋割、荒山は、地藏に遮らる...
大町桂月 「赤城山」
...帝展以外の方面もひっくるめてやっと思い出しのが龍子(りゅうし)の「二荒山(ふたらさん)の絵巻」...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...彼は檻中(かんちゅう)の虎なり、その夢は荒山、莽野(もうや)の中に馳騁(ちてい)すといえども、身は自由ならず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...荒山の狹沼うしはく...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...秋の菓物杉深き溪を出で行けば草山の羊齒の黄葉に晴れ渡る空鹽谷のや馬飼ふ山の草山ゆ那須野の霧に日のあたる見ゆ(下野鹽原の奥)山梨の市の瀬村は灯ともさず榾火がもとに夜の業すも(多摩川水源地)瓜畑に夜を守るともし風さやり桐の葉とりて包むともし灯黄葉して日に/\散ればなり垂れし庭の梨の木枝の淋しも二荒山いまだ明けねば關本の圃なる梨は露ながらとる羇旅雜咏八月十八日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
...三年前神隱しに逢つて野州二荒山(ふたらやま)の奧に居たといふ和泉守一子鐵三郎が江戸に立還(たちかへ)り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三年前神隠しに逢って野州二荒山(ふたらさん)の奥にいたという和泉守一子鉄三郎が江戸に立還(たちかえ)り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「何を女、奉幣使様の唐櫃だぞ」「だから止めるんじゃないか、白山は荒山だよ、そんな素姓の知れない荷物に名前を付けて、お前達のような汚れた人足が背負い上げちゃ、罰が当るよ、畜生ッ」「な、なんだと、汚れは雌(めす)の方だ、退(ど)かねえと、谷底を見せてやるぞ」「見せてもらおうじゃないか」「何をッ」立ち騒ぐ若党達の後ろから、奥村主殿と大野の鶴次郎が漸(ようや)く追い付きました...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...マキ八隅知之(やすみしし)吾大王(わがおほきみ)……真木立(まきたつ)荒山道乎(あらやまみちを)石根(いはがねの)……マキはまたマケともいわれる...
牧野富太郎 「植物記」
...そうしたら深い谷々を蔵(ぞう)している荒山(あらやま)も...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...(二荒山神伝...
柳田國男 「日本の伝説」
...ここの荒山草寨(こうざんそうさい)をお住居として...
吉川英治 「新・水滸伝」
...なだれたち雪とけそめし荒山に雲のいそぎて雨降りそそぐ上野榛名(かうづけはるな)山上榛名湖にて...
若山牧水 「なまけ者と雨」
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