例文・使い方一覧でみる「荒壁」の意味
スポンサーリンク...岩場の荒壁に登る... 
...荒壁の上に立って、下を見下ろした...
...地震で荒壁が崩れた...
...荒壁を登るためには専門の知識が必要だ...
...荒壁に向けてロープをかける準備をする...
...鬱蒼たる木立の中に立ちぐされる大きな家、崩れる荒壁、太い柱……、何かしら旅愁に近いものを感じ出した時、後から猿ガ京行の乗合が走って来た...
石川欣一 「山を思う」
...ガレの向うは荒壁のなかば崩れ落ちた大きな納屋...
石川欣一 「山を思う」
...北側の荒壁は崩れるままにまかせてあるのだったが...
犬田卯 「沼畔小話集」
......
伊良子清白 「孔雀船」
...そこは荒壁になっていて土の崩れた壁の穴から隣の室の燈火が滲みだしたように漏れて見えた...
田中貢太郎 「蕎麦餅」
...所々の壊れた荒壁を後から後から塗りなほした箇所がそれぞれ違つた土の色をして...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...まだ荒壁が塗りかけになって建て具も張ってない家に無理無体に家財を持ち込んで...
寺田寅彦 「写生紀行」
...ぼろ／＼崩（くず）れ落ちる荒壁...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...──私もこの荒壁の部屋を潔めて...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...生れた村は藁葺（わらぶき）荒壁（あらかべ）の沼の中の痩村だけれど...
ボレスラーフ、プルース 二葉亭四迷訳 「椋のミハイロ」
...外側に壁土を上塗りしていない荒壁ばかりだとも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...荒壁の貯蔵庫が三棟...
山本周五郎 「風流太平記」
...厚そうな荒壁です」彼は調べただけのことを説明したうえ...
山本周五郎 「風流太平記」
...当所におられますか」「荒壁なりと塗り上がったらすぐこの地から姫路へ移ろう...
吉川英治 「黒田如水」
...黒木の御所の荒壁もあさましいばかりな上に...
吉川英治 「私本太平記」
...荒壁で塗り廻した中二階造りになっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...高野の七堂伽藍（がらん）の金壁（こんぺき）と――ここの粗朴な荒壁だの貧しげな厨（くりや）だのを心のうちに対照していた...
吉川英治 「親鸞」
...ともかく屋根や荒壁はあるので...
吉川英治 「人間山水図巻」
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