...何がなしに艶に見えた...
石川啄木 「鳥影」
...其顏が常よりも艶に見えた...
石川啄木 「鳥影」
...ヘリオトロウプの艶に仇めいた移香(うつりが)かと想像してみると...
上田敏 「『新訳源氏物語』初版の序」
...彼女を一層凄艶に見せていた...
海野十三 「地獄の使者」
...この女この時艶に屠蘇の酔あとでこれは誰のことを言つたのかといふ質問があつたので...
高浜虚子 「椿子物語」
...不思議に美しく妖艶に感じました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...顔の色艶に変化が激しく...
豊島与志雄 「程よい人」
...豊満な――むしろ妖艶にさえ見えたお民の顔は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お艶に駆落をすすめたそうですよ」「お艶は幾太郎を庇いながらそんな事をペラペラ饒舌(しゃべ)るのか」「ヘエ――」「薄情な女だな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小艶に小當りに當つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お艶に付き纏って居るのが五人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女の黒髪の様な艶に柔い夜が小室山を包んでしまつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...残んのいろ香艶に婉なる三十女お藤が匂(かぐ)はしき体臭よ...
正岡容 「山の手歳事記」
...なんだって」とっさにお艶には今松の言葉の意味がわからなくて...
正岡容 「寄席」
...はつ夏の空青ければいよいよにふかき紅みじかかる命と知りてこは艶によそふひなげし右は拙作...
三好達治 「ケシの花」
...何かそれは復讐めいた色艶にさえ矢代は感じ...
横光利一 「旅愁」
...お酒を飲んだの」ポッと目元を妖艶に赤くして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...嬢子の言は優にして艶に...
若林※[#「王+甘」、第4水準2-80-65]藏 「怪談牡丹灯籠」
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