...月の光に漂ふは手負(ておひ)載(の)せたる船一艘(いつさう)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...其処(そこ)に泊つて居る船も五六艘はあつた...
田山花袋 「朝」
...もう一艘もまた大風のために見当ちがいの地点に吹きよせられたりしている...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...間もなく漕ぎ寄つた一艘の端艇(はしけ)に...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...この、四王天や、八艘飛びは、鹿やんが教えてくれたものらしい...
直木三十五 「死までを語る」
...五艘(そう)浮いている...
永井荷風 「深川の唄」
...そして一艘の小舟がもやはうとして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...長いあいだ二人は波の上に一本の同じ檣(ほばしら)の上に揺られていた――それは「長髪」と綽名されたスヴェンが一艘ごとに二十人を乗り組ました櫓船二十を従えて北の島国から渡って来た「死鴉」の檣であった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「かなしき女王」
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三好達治 「南窗集」
...夕七時前小舟一艘借切...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...いつやらの暴風に漁船が一艘跳(は)ね上げられて...
森鴎外 「妄想」
...大きな二本のエントツの舟から、ボートが二艘、荒浪の上におろされました...
夢野久作 「瓶詰地獄」
...数艘の小船(サンパン)に分乗して昨夜(ゆうべ)出掛けた下級船員の大部分が日本娼婦に見送られ乍(なが)ら続続(ぞくぞく)帰つて来る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...一艘も見落すまいと目をこらしていた旅の者があります...
吉川英治 「江戸三国志」
...すぐ江岸から十数艘の牛革船(ぎゅうかくせん)を解き放ち...
吉川英治 「三国志」
...すると一艘の蒙衝(もうしょう)(皮革艇)に乗って...
吉川英治 「三国志」
...大小数千艘(そう)のふねが...
吉川英治 「私本太平記」
...その時敵船三十余艘を捕獲したらしい...
和辻哲郎 「鎖国」
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