...船窓からの景色がとても美しかった...
...ロマンチックな思い出として、船窓に落書きをする恋人たちがいる...
...この船窓からは遠くに故郷が見える...
...色々な国を巡ったが、船窓から見える景色はどこも変わらない美しさがある...
...船窓の外には広大な海が広がっていた...
...柳が柳へ芽ぶいてゐる・旅も何となくさびしい花の咲いてゐるしつとりと降りだして春雨らしい旅でお寺の銀杏も芽ぐんでしんかん・そここゝ播いて食べるほどはある菜葉・水に影あれば春めいて・春寒い朝の水をわたる・船窓(マド)から二つ...
種田山頭火 「其中日記」
...並んで行く船に苅谷氏も乗り居てこれも今日の船にて熊本へ行くなりとかにてその母堂も船窓より首さしのべて挨拶する様ちと可笑(おか)しくなりたれど...
寺田寅彦 「東上記」
...船窓から外を見たが...
永井荷風 「放水路」
...船窓からくる朝の光が...
久生十蘭 「キャラコさん」
...暗い船窓の外が真珠母色になり...
久生十蘭 「ノア」
...御前崎の地方(じかた)のアヤぐらいは見えるんじゃがのうし」額の皺を船窓のガラスに貼りつけるようにして...
久生十蘭 「ノア」
...神経質に破片を拾い集めて船窓のほうへ行った...
久生十蘭 「ノア」
...丸い船窓のなかで鋼鉄色の波がヌッと高まってはまたすぐ落ちこむように下っていく...
久生十蘭 「ノア」
...甲板や船窓の列なりに...
牧逸馬 「運命のSOS」
...「できるだけ人に会わないことだ」と私は船窓から外を眺めながら呟いた...
山本周五郎 「青べか物語」
...独り船窓に倚って...
吉川英治 「三国志」
...孔明は船窓の簾(れん)を垂れていた...
吉川英治 「三国志」
...船窓にも入口にも帳(とばり)を垂れているが...
吉川英治 「三国志」
...連絡船が程よい波濤とエンジンの震音をたててゆくころ、雪はやみ、サロンの船窓に、すぐ対岸の高松が見えてくる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...けさの船窓に眺められる平和な島々なのだから...
吉川英治 「随筆 新平家」
...船窓をよぎる無数の大島小島で...
吉川英治 「随筆 新平家」
...ぼくは丸い船窓へ顔をよせてみた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...船窓から外を覗(のぞ)いて見ると...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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