...島に近く航海する時は穏かだったが...
石川欣一 「比島投降記」
...鏡の様に凪いだ海を十日も二十日も航海する様なので...
石川啄木 「菊池君」
...これから先すべてこの社会に現れて航海する航海者は羅針盤と「バロメートル」を決して離し得ないものだ...
大隈重信 「学問の独立と東京専門学校の創立」
...五百人の成年と少年とともに政府の船に乗って寒気と嵐と喰人種とのあいだを幾千マイルも航海する方がやさしいという事実を間接に認めたことにすぎなかった――“Erret, et extremos alter scrutetur Iberos.Plus habet hic vitae, plus habet ille vitae.”「かれらをしてさまよい...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それはその湖の縁(へり)から縁を航海する巡航船の汽笛であった...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...あるいは天文学は海上を安全に航海することを目的とするというに等しい...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...(明治四十年十月三十日『東京朝日新聞』)三十水底信号機霧の深い海上を航海する時には...
寺田寅彦 「話の種」
...風帆船をもってひとたび航海するの間に汽船は三たびするがゆえにたといその艘数を増さざるも貿易を便利にせしや実に大なり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...その折私たちは船長がこの小さな帆前船を操(あやつ)って遠く南洋まで航海するのだという話を聞き...
永井荷風 「日和下駄」
...それは、八日、航海するよりも、八日拘留されるよりも長かった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...十五ヶ月間というもの自由にパリという海を航海する時間を持った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...月が落ちて星だけになってから航海するようにいたしました...
久生十蘭 「手紙」
...椰子のないところには、ピーサン・イジュウ(野生バナナ)もありまして、食べることには困りませんでしたけれども、月は夜の六時に出て、朝の五時まで空にいて、航海する時間は、ほんの二時間ぐらいしかありませんので、村上さんは気がイライラとして、だんだん機嫌がわるくなりました...
久生十蘭 「手紙」
...夜だけ航海する方法だといいましたが...
久生十蘭 「手紙」
...それだから蒸汽船の下等室に閉ぢ込められて遠洋を航海する事は極めて不愉快に感ずる...
正岡子規 「病牀六尺」
...汽船が夜間航海する時には...
武者金吉 「地震なまず」
...それがこんな任務を帯びて航海するとなると...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...恋人と二人で航海するというような平面上の幸福は...
横光利一 「旅愁」
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