...それは他の為めに自滅するのではない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...自滅するものの個性は死の瞬間に最上の生長に達しているのだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...そしていい加減なところで博士が自滅するように計画をたてたのです...
海野十三 「人間灰」
...彼は職業的に自滅するほかはないのだが...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...外から亡ぼされずして自滅するのであるというが骨子である...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...段々精力が衰へてとうと自滅するやうな運命になりました...
薄田泣菫 「茶話」
...押し強くなくては自滅する...
太宰治 「虚構の春」
...むかしも、あんなことをやった奴があって、それは権勢慾、或いは人気とりの軽業に過ぎないのであって、言わせておいて黙っているうちに、自滅するものだ、太宰も、もうこれでおしまいか、忠告せざるべからず、と心配して下さる先輩もあるようであるが、しかも古来、負けるにきまっていると思われている所謂謀叛人が、必ずしも、こんどは、負けないところに民主革命の意義も存するのではあるまいか...
太宰治 「如是我聞」
...いつとはなしに自滅する酸鼻(さんび)の谷なのではあるまいか...
太宰治 「八十八夜」
...これからはすべて女性の力にすがらなければ世の中が自滅するだろうという事...
太宰治 「女神」
...このまま自滅するのではないかと思われもしたが...
徳田秋声 「仮装人物」
...自滅する外はないであろう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...自殺が急に出来なければ自滅するのが好かろうとなった...
夏目漱石 「坑夫」
...その最も一般的な原理に従うとき完全に自滅する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...それと同じ道を最後の一歩まで行つて自滅するエグモントを書いて自分自身を救つた...
堀辰雄 「手紙」
...もし後方に敵が起ったらわが全軍はこの大寒の曠野(こうや)に自滅するほかはない」曹操は憂いていた...
吉川英治 「三国志」
...居ながらにも自滅するように申したのは...
吉川英治 「新書太閤記」
...抛(ほ)っておいても自滅するものを...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索