...此等の情調を歡迎するが爲に開閉の自在なる厚い硝子の窓と樣々の色に染めたカーテンとを具へて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...公子 (爽(さわやか)に)獄屋ではない、大自由、大自在な領分だ...
泉鏡花 「海神別荘」
...どうして交通が自在なる事が出来ましょう...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...推理力の器官なる脳髄の発達せることと運転の自由自在なる手を有することとである...
丘浅次郎 「人類の将来」
...その生活の伸縮自在なところ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...その融合の微妙さとその展開の為方の緊密にしてしかも回転自在な構成の美しさとに観る者は打たれる...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...「自由というのは自分の感情と思想とを独立させて冷然と眺めることの出来る濶達自在な精神なんだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...自由に変える奔放自在な欲望が生まれ...
中井正一 「美学入門」
...別に自由自在な天地のあるのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...自由自在な紹介をするところから...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...それに奔放自在な泰文に立ちむかうには...
久生十蘭 「無月物語」
...融通自在な迎合性をもっているせいである...
平林初之輔 「江戸川乱歩」
...たとい酒色に耽(ふけ)り放蕩を尽くすも自由自在なるべきに似たれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...クナアク先生の自由自在な身のこなしが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...出入自在な寺域は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...何ゆえに今でも気候風土の自在なる繁茂を許す地方に...
柳田国男 「雪国の春」
...あるいは出没自在な海賊岩松党が...
吉川英治 「私本太平記」
...穴彦などという一連の出没自在な剽盗(ひょうとう)仲間であった...
吉川英治 「平の将門」
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