...自分でも自由自在な抽象美を創り出すことの出來る藝術境に進むことが無理なく行はれるであらう...
高村光太郎 「書の深淵」
...「自由というのは自分の感情と思想とを独立させて冷然と眺めることの出来る濶達自在な精神なんだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...あたかも踵(かかと)と肱(ひじ)とを梯子(はしご)にかけてるかと思われるほど確実自在なものだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自由に変える奔放自在な欲望が生まれ...
中井正一 「美学入門」
...両性の交際自由自在なるべき道理を陳(の)べたるに...
福沢諭吉 「日本男子論」
...西洋諸国の上流紳士学者の集会に談笑自在なるも...
福沢諭吉 「日本男子論」
...燈火言語を禁じて鼠を自在ならしむという事だ...
南方熊楠 「十二支考」
...自由自在な表現があります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...伸縮自在なところがありますから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一つ一つが自在なのであります...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...之が手の自在な動きを助けて...
柳宗悦 「和紙の美」
...飜弄自在なトリックに恐れ入りつつ...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...如何なる悪党、または如何なる芸術家も及ばない天才的な、自由自在な、可憐な、同時に斃(たお)れて止まぬ意気組を以て、冷厳、酷烈な現実と闘い抜いて来たか...
夢野久作 「少女地獄」
...無限に伸縮自在な天然の時間とを混同して考えるところから起る悲喜劇に過ぎない...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...何と云ふ自在な鎧窓だ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...斬るにも自在な反(そ)り按配(あんばい)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...髪の生え具合でも自由自在なのですからね...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
...じつに微妙な変幻自在な表情を与えることができたのだ...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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