...全くこの出没自在な出入口のお蔭といってもいい」「すると...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...どうして交通が自在なる事が出来ましょう...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...自由自在なところが雲水の徳だ...
種田山頭火 「行乞記」
...わずかに数本の箸(はし)と手ぬぐいとだけで作った屈伸自在な人形に杯の笠(かさ)を着せたものの影法師を障子の平面に踊らせるだけのものであった...
寺田寅彦 「映画時代」
...彼はつねに誇るその流滑自在なる舌の今日に限りてひたと渋るを怪しめるなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...公爵が例の自在なる幻覚によって会長その人に...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...融通自在な迎合性をもっているせいである...
平林初之輔 「江戸川乱歩」
...決して自由自在なるに非ず...
福沢諭吉 「学者安心論」
...自由自在なる者なれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...自由自在な大蟹の長い鋏だつた...
牧野信一 「淡雪」
...変幻出没が自在なので...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...自在な運動から、全ての不可思議な美が生れてくる...
柳宗悦 「雑器の美」
...または自由自在な創造は...
柳宗悦 「民藝四十年」
...滞らない無心な自在な境地に入れという意味である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...何ゆえに今でも気候風土の自在なる繁茂を許す地方に...
柳田国男 「雪国の春」
...奔放自在なる生命の真実性そのものの表現を渇望する心……すなわち溢るるばかりの好奇心に輝く眼(まなこ)を以て...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それも緩急自在な芸術性さえ備えている...
横光利一 「夜の靴」
...穴彦などという一連の出没自在な剽盗(ひょうとう)仲間であった...
吉川英治 「平の将門」
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