...見せ物等自在なり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...その融合の微妙さとその展開の為方の緊密にしてしかも回転自在な構成の美しさとに観る者は打たれる...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...こういったようなものが緩急自在な律動で不断に繰り返される...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...金田家の結婚式にはまた別に作りますから」「さすが詩人だけあって自由自在なものだね」「金田の方へ断わったかい」と主人はまだ金田を気にしている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それに奔放自在な泰文に立ちむかうには...
久生十蘭 「無月物語」
...融通自在な迎合性をもっているせいである...
平林初之輔 「江戸川乱歩」
...自由自在な大蟹の長い鋏だつた...
牧野信一 「淡雪」
...クナアク先生の自由自在な身のこなしが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...自在なこころの動きがただよっている...
宮本百合子 「あられ笹」
...これだけの柔らかい自在な言ひ廻しで抜手を切るといふことは...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...別に解釋を加ふること自在なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...ここでは実に自由自在な漫談漫筆の至芸を見せている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...または自由自在な創造は...
柳宗悦 「工藝の道」
...一つ一つが自在なのであります...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...滞らない無心な自在な境地に入れという意味である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...いかに神変自在な呂宋兵衛でも...
吉川英治 「神州天馬侠」
...弦之丞の変幻自在なことから推しても...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...直曲線の自由自在な表現以外にはなく...
吉野秀雄 「秋艸道人の書について」
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