...膚寒く思うほどに初秋の気候は激変していた...
有島武郎 「或る女」
...空は晴れて膚寒く夜はようやくふけ渡ったようである...
伊藤左千夫 「水籠」
...そして彼は膚寒を感じたやうに身震した...
犬養健 「朧夜」
...膚寒い風が吹き初めました...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...羽扇綸巾膚寒みおもわやつれし病める身を知るや非情の小夜あらし...
土井晩翠 「天地有情」
...膚寒い武蔵野(むさしの)の夕風がさ/\尾花を揺(ゆ)する野路を...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私は丁度どんよりとした時雨空に膚寒い風に吹かれながら...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...さすがにどうも膚寒(はださむ)い気持で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...唐館の中は夏でも膚寒いほどの涼しさだが...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
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