...「お正月には胡粉で白く塗られた餅が飾られます...
...「この絵の具セットには胡粉が含まれています...
...「胡粉で顔を白く塗り、着物を着る人形を作ることがあります...
...「昔の日本で、胡粉で武士の額を白く塗る風習がありました...
...「胡粉を固めて作った白粉は、化粧品として使用されることがあります...
...胡粉(ごふん)を塗り...
江戸川乱歩 「影男」
...絵巻物のような単独鑑賞の絵画にしても「源氏物語絵巻」の如きは「つくり絵」と謂(い)われる胡粉(ごふん)ぬり重ねによる色彩の諧和(かいわ)豊麗を志している...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...色の褪(さ)めた胡粉(ごふん)の塗ってある頬のあたりを視(み)つめると...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...朱線ヲ引キ胡粉デ抹消〕十月三日...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...天地が墨の中へ胡粉(ごふん)を交ぜて塗りつぶしてゆかれるようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...過ぐる夜の靄(もや)は墨と胡粉(ごふん)を以て天地を塗りつぶしたのですけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...初めに胡粉で一応塗り潰してから描いて行くのである...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...鼻の下に胡粉(ごふん)で二本棒を描く男も迷はせる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...佐原屋と佐倉屋と和泉屋の名を筆太にグイと胡粉で抹殺してある...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...胡粉で薔薇色に頬を染め...
久生十蘭 「ハムレット」
...糸瓜仕立胡粉塗(へちまじたてごふんぬり)の象が...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...それに雨が降りかかつて渓に散りこむ姿は塗つた胡粉のぽろぽろ剥げてゆく感じである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...私は、うしろの棚から鬼の赤、青、狐の胡粉、天狗の紅の壺などを取りおろし、塗刷毛で窓を叩きながらもう一遍呼ぶのだが、彼は振向きもしなかつた...
牧野信一 「鬼涙村」
...――『もつと素早(すばや)く何故(なぜ)ゆけぬ?』と蝸牛(でゝ)に向(むか)つて胡粉(ごふん)が云(い)つた...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...胡粉を塗った鶴の姿も寿老人の彩色もなんら異状がなかった...
山本笑月 「明治世相百話」
...曹操の面には古い壁画の胡粉(ごふん)が剥落(はくらく)してゆくように...
吉川英治 「三国志」
...那須余一の顔の胡粉(ごふん)などが...
吉川英治 「随筆 新平家」
...種々な輸出物の地紙に胡粉(ごふん)絵を画いていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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