...態度は極端に遠慮深い...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...以前から非常に遠慮深い時と...
犬養健 「朧夜」
...あんなに小さい質素な花で満足しているその遠慮深い小心さは...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...主として遠慮深いといふ事と...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...すでに遠慮深い彼の姿は消えて...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...その遠慮深い調子の中に急に溢れるやうな親しみを浮べた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...その眼をテルソン銀行風の落著いた遠慮深い表情に仕込むには...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...遠慮深い小さな声で言っているのであったがさすがにきのうの大宮の車夫とはちがって...
寺田寅彦 「写生紀行」
...遠慮深い小さな聲で云つて居るのであつたが流石に昨日の大宮の車夫とはちがつて...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...「若い者達はなかなか遠慮深いとみえる...
豊島与志雄 「人の国」
...佐治君はそれだけ遠慮深い...
長塚節 「教師」
...妙に遠慮深い日を送っておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...へエ」「大層遠慮深いぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...このことに話が触れはじめると今迄の遠慮深い態度はすつかり姿を消して...
牧野信一 「階段」
...一体に遠慮深い私自身を凡そ自由気儘に...
牧野信一 「断想的に」
...妙に遠慮深いことばかり云はれちや困つてしまふな――ねえ...
牧野信一 「露路の友」
...遠慮深い東洋風を棄てたのだと云うことが...
森鴎外 「二人の友」
...その強い個性によっておのれの独自の世界をきり開いて行こうとする努力と、遠慮深い、他人の気を兼ねる習癖とが、藤村においてはいや応なしに結びついてしまったのである...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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