...手古奈は今は情に耻ると云よりは...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...此の上耻を重ねるのはいやだと云って...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...お耻かしい技(わざ)に過ぎませぬのに...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...あの文言をそのまま素直に取ってくれたら「深く耻入る」筋はないのだし...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...左もなくば(or)何時か己れの所行を耻づる事があらう(might be ashamed of his conduct)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...曾て自ら之れを耻とせざるのみならず又人に向ひて之を説くを意とせざるに至る此時に当り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...然(しか)し彼等(かれら)は一方(ぱう)に有(いう)して居(ゐ)る矛盾(むじゆん)した羞耻(しうち)の念(ねん)に制(せい)せられて燃(も)えるやうな心情(しんじやう)から竊(ひそか)に果敢(はか)ない目(め)の光(ひかり)を主(しゆ)として夜(よ)に向(むか)つて注(そゝ)ぐのである...
長塚節 「土」
...耻を忍んで踏み止つてゐたんだぞ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勝手に耻(はぢ)を掻きやがれ」八五郎の膨(ふく)れること...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐怖とも羞耻(しうち)とも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを死ぬより辛い耻としたればこそ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あつしの耻ばかりぢやありません」「懷ろ手をしたつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...散々耻(はぢ)を掻かせた上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...耻つかきなことをしたかわかつたものぢやない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お銀さんを知らなきや――男の耻(はぢ)だとね」「兩國橋の上の話は出なかつたのか」「出ましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...世(よ)に耻(はづ)かしき事(こと)なからずはと覺(おぼ)せども...
樋口一葉 「われから」
...お勢は臆(おく)するでもなく耻(はじ)らうでもなく只何となく落着が悪いようで有ッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...この上も無く卑屈で臆病でズルくて耻知らずで無智な動物のような氣がしてくる...
三好十郎 「肌の匂い」
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