...蒼ざめがほの耻(はぢ)のおも...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...それを耻ぢて自決をする...
小穴隆一 「二つの繪」
...女性と雖(いえども)もっと実生活につながりのある仕事をしなければ耻(はず)かしい時ではないか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...保護者としての責任のある本家やあたしたち夫婦はあの露西亜(ロシア)娘に対しても耻かしくはないか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...良心に耻じる点はないのであるから...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...千手丸は耻かしそうに項(うなじ)を垂れて...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...厚顔無耻! 私は考へた...
田山録弥 「心理の縦断と横断」
... 210ただ意のままに言句(ごんく)もて飽くまで彼を耻ぢしめよ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...生れながらにして女子の羞耻(しゅうち)と貞操の観念とを欠いている女は...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...誤りがあらば耻辱を与えてやろうと仕度をしていたが...
中里介山 「法然行伝」
...宗助(そうすけ)は己(おの)れを耻(は)ぢて...
夏目漱石 「門」
...實に耻かしい次第だ...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...耻も外聞もなく訊き歩かせました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...耻かしながら身持放埒(はうらつ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不意に自ら耻じると...
松永延造 「職工と微笑」
...もつと卑屈なズルい耻知らずの無智な動物は...
三好十郎 「肌の匂い」
...耻かしきはわが鈍き心なり...
森鴎外 「舞姫」
...耻(はじ)を知れ...
山本周五郎 「青べか日記」
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