...星の如く慄(ふる)ふわが耻(はぢ)の身の觸(ふ)れたらば...
ステファンヌ・マラルメ Stephane Mallarme 上田敏訳 「エロディヤッド」
...智恵子の事だけはどういうものか耻(はずか)しくって...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...芝居が見られないで泣くなどと云う子供らしさを内心耻(はず)かしく思いながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それを耻(はじ)とも思わないようになったのですから...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...千手丸は耻かしそうに項(うなじ)を垂れて...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...一つには自分たちの耻と思って...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...然うすりやあなたが私の爲に耻ぢを掻かなくつても濟むでせう...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...むしろ作者の耻辱だと思はれるやうなところすらある...
田山録弥 「J. K. Huys Mans の小説」
...我身分の耻なれば(as it was an insult to her dignity)臺所奴と同席はならずと云ひ放つた...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...曾て自ら之れを耻とせざるのみならず又人に向ひて之を説くを意とせざるに至る此時に當り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...耻(はぢ)と不愉快(ふゆくわい)を忍(しの)んで...
夏目漱石 「門」
...「お耻かしいことで御座います」「耻かしがることはねえが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...耻と我慢を捨てゝ絶ち切るのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...差向ひでは居られなかつたんですもの」お萬の耻(はぢ)らひはなか/\です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とさし俯向(うつむ)きて往来(ゆきき)を耻ぢぬ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...耻かしい気も起らなくなりました...
松永延造 「職工と微笑」
...私達は何も別に人に聞かれては耻かしいやうな話をし交したわけでもなく...
水野仙子 「道」
...其れでは明るみの耻に成る...
與謝野寛 「蓬生」
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