...體裁も自分だけでは何處へ出しても耻かしくないと思ふ程だし...
石川啄木 「菊池君」
...僕等は丸で耻さらしに帰って来たんも同然やないか?」「そう云やア...
岩野泡鳴 「戦話」
...興(きよう)ざめたりな、このくるひ、われを棄(す)つるか、わが「想」あはれ、耻(はづ)かし、このみざま、なれみづからをいかにする...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...どういうわけなんですの?」「お耻(はずか)しいお話ですが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...家名を汚し親の名を耻しめ社会に害毒を流して他人に迷惑をかける...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...私は自分の身内からそう云う妹を出したことを耻(はずか)しく思います...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一層われわれが耻(はじ)掻(か)かんならん...
谷崎潤一郎 「細雪」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...この深き響きを不用意に聞き得たるとき耻(は)ずかしと思えるはなし...
夏目漱石 「幻影の盾」
...耻づかし盛りの娘ぢや御座いませんか」五位鷺の秀は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「福島樣は幸ひ御裕福で、三年經つてもお困りの樣子もございませんが、私共は御覽の通りの有樣、その上兄の病氣で、何も彼も賣り盡し、耻かし乍ら、刀の中味まで、竹箆(たけべら)に代るやうな淺ましい此の頃でございました」平次は慰め兼ねました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今までの手口から見て、無耻(むち)で、殘酷で、手加減も遠慮もないところを見ると、どう斟酌(しんしやく)して考へても、人間らしい心の持主とは思へなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんなにまで耻も外聞も忘れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...井筒屋の旦那?」「お耻かしいことで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...殘れる耻は誰が上ならず...
樋口一葉 「ゆく雲」
...私は理(り)を聞かせる為に敢て耻を言うが...
二葉亭四迷 「平凡」
...あたし表へ出るのも耻しいのよ...
牧野信一 「痴日」
...とつぜん僕は耻かしくてたまらなくなりました...
三好十郎 「肌の匂い」
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