...『共犯者』と云ふ耳ざわりな言葉が龍子を怒らせた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...ちょいちょい耳ざわりなところがあるのが気になった...
海野十三 「すり替え怪画」
...耳ざわりな雑音が除かれたためである...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...耳ざわりな話声に腹を立てて...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...耳ざわりな悪魔的な声で咆(ほ)えながらシャコその他の猟鳥をさがして雪の外殻のうえをうろつくのを聞いた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...コルクの栓抜きが軋むような耳ざわりなドイツ語がきこえるのでふりかえってみると...
久生十蘭 「だいこん」
...司祭が耳ざわりな話をもちだして...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...耳ざわりな声で――鋭いというよりも耳ざわりなものであった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...あるいは一人の証人の言うところによれば耳ざわりな...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...その声を一人の証人は『鋭いというよりも耳ざわりな』ものと言っている...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...あのごく特異な鋭い(あるいは耳ざわりな)...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
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正岡子規 「俳人蕪村」
...温室の窓のように若々しく汗をかいた硝子戸の此方にはほのかに満開の薫香をちらすナーシサス耳ざわりな人声は途絶えきおい高まったわが心とたくましい大自然の息ぶきばかりが丸き我肉体の内外を包むのだ...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...耳ざわりな声をしていた...
山本周五郎 「さぶ」
...人々が耳ざわりな顔を示したので...
吉川英治 「三国志」
...表ではなお耳ざわりな...
吉川英治 「私本太平記」
...「耳ざわりな」と...
吉川英治 「私本太平記」
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