...これと考え出すと私は酒を飲まずにおられなくなります...
太宰治 「わが半生を語る」
...人々をあっと云わせるような趣向を考え出すのであった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...何とかもう少し利き目のある評語を考え出すことが必要だろうと思う...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...観念から生まれることを考え出すだろう...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...新しい話の筋道を考え出すには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」「それでも始終考え出すだろう...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...繁華な市中(しちゅう)からも日本晴(にほんばれ)の青空遠く富士山を望み得たという昔の眺望の幾分を保存させたであろうと愚(ぐ)にもつかぬ事を考え出す...
永井荷風 「日和下駄」
...…………そんな事を考え出すと...
中島敦 「虎狩」
...考え出すたびに、昔の自分の事だから遠慮なく厳密なる解剖の刀を揮(ふる)って、縦横(たてよこ)十文字に自分の心緒(しんしょ)を切りさいなんで見るが、その結果はいつも千遍一律で、要するに分らないとなる...
夏目漱石 「坑夫」
...いろいろ手のこんだ方法を考え出すものですが...
久生十蘭 「金狼」
...一作ごとに頭の禿げるようなことを考え出す人であると誰かが評したが...
平林初之輔 「探偵小説壇の諸傾向」
...もう彼女というものを完全に考え出すこともできなかったからである...
室生犀星 「幻影の都市」
...さてその身を引いて、一人で死のうという事を、どうして実行したら好(よ)かろうかと、考え出すと、そんな事のなかなか出来ないのが分って来た...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...それを満足させようとて我々が考え出すあらゆる工夫を凌駕するからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...是より以外にその原因を考え出すことはできぬようである...
柳田国男 「海上の道」
...考え出すという風にありたいものである...
柳田国男 「故郷七十年」
...(この先? ……)と考え出すと...
吉川英治 「新書太閤記」
...そんなこともぼつぼつ考え出す...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索