...考え出すままにいろいろな事を話して見よう...
淡島寒月 「凧の話」
...それにしても山と酒……但し私ひとりの経験にとどまるが……という問題を考え出すと...
石川欣一 「可愛い山」
...何かの手段を考え出すことであろうと思われる...
海野十三 「崩れる鬼影」
...夢のような月日のことを考え出すと...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...観念から生まれることを考え出すだろう...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...繁華な市中(しちゅう)からも日本晴(にほんばれ)の青空遠く富士山を望み得たという昔の眺望の幾分を保存させたであろうと愚(ぐ)にもつかぬ事を考え出す...
永井荷風 「日和下駄」
...これを考え出すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな事をしているかと考え出す事がある...
夏目漱石 「それから」
...考え出す事さえもあえてしなかった...
夏目漱石 「門」
...一作ごとに頭の禿げるようなことを考え出す人であると誰かが評したが...
平林初之輔 「探偵小説壇の諸傾向」
...私が答える言葉を考え出すこともできないうちに...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...「あなたはときどき飛んでもないことを考え出すのね……」それから数分後...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...もう彼女というものを完全に考え出すこともできなかったからである...
室生犀星 「幻影の都市」
...くどくどと又あたらしく籠を編むように考え出すのだ...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...かえってそれを合理化する理窟(りくつ)を考え出すこともある...
矢部貞治 「政治学入門」
...どこをドンナ風に歩いて来たか……いつの間に帽子を後ろ向きに冠(かぶ)り換えたか……鞄を右手に持ち直したかという事すら考え出すことが出来なかった...
夢野久作 「木魂」
...考え出すととても駄目...
横光利一 「旅愁」
...それを考え出すと...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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