...老耄が生れ代ると業で女になるんだ...
有島武郎 「かんかん虫」
...同時に銀貨を引掴(ひっつか)んで「この老耄(おいぼれ)め」と口の中でぼやきながら立去った...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...東片町時代には大分老耄(ろうもう)して居睡(いねむり)ばかりしていたが...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...私もだいぶ老耄したらしいわい!衣食住の順序は...
種田山頭火 「其中日記」
...老耄(おいぼれ)た無能な醜い悪魔を見るような心地がして...
豊島与志雄 「微笑」
...「イギリスふうのゲートルをつけた中風病みの老耄奴...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...林檎(りんご)を盗んだあの老耄(おいぼれ)のためというのか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もう人並みの扱いはしないで老耄奴(おいぼれめ)がと言いやがる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それは老耄(おいぼれ)たからでしょう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あの変な老耄(おいぼれ)めが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...すり切れたあわれな老耄(おいぼれ)の魂とはなっていたけれども...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...老耄(おいぼれ)のジョクリスさん!(訳者注 ジョクリスとはお人よしの典型的人物)ああお前さんにはわしがわからないのかね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この慈善顔をした老耄めのな...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...暗夜のうちから一条の光で切り取られた「老耄(おいぼれ)」そのものの面かと思われた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...老耄(ろうもう)せずに覚えていてくれればいいのである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...心ばかりは老耄(おいぼれ)たくない...
新渡戸稲造 「自警録」
...何を聞いても応答(うけこたえ)の出来ないほど老耄(もうろく)しておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分を老耄(おいぼれ)のように思っている署長や司法主任の鼻を明かしてやろう...
森下雨村 「五階の窓」
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