...平太夫も近頃はめっきり老耄(おいぼ)れたと見えまして...
芥川龍之介 「邪宗門」
...あの図太い老耄(おいぼれ)奴(め)...
海野十三 「軍用鼠」
...………自分がいかに老耄(ろうもう)し...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...接待員はみな老耄(おいぼれ)だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...老耄(おいぼれ)のジョクリスさん!(訳者注 ジョクリスとはお人よしの典型的人物)ああお前さんにはわしがわからないのかね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何を聞いても応答(うけこたえ)の出来ないほど老耄(もうろく)しておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...近頃は少し老耄(もうろく)して店の方はあまり構わないが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――親父の源太郎は今こそ老耄(おいぼ)れた顏をして居るが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これはひどい老耄で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなたが着てお出(いで)になったのに――おじいさん老耄(ろうもう)なさった...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...憎くき老耄(おひぼれ)が根生骨...
一葉 「暗夜」
...お前に敵なぞあったのか」「父上にはご老耄と見えます...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...私見たいに老耄(おいぼれ)ちゃもうお仕舞いですよ...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...「尚々私も追々と老耄...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...儂の体はまだ老耄れてやせんぞ」と身をもんで...
矢田津世子 「女心拾遺」
...T「老耄れ邪魔すな!」ソレッとばかり一同は嘉助と仲蔵に討って掛かる...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...老耄(おいぼれ)」と...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...路に迷ったのは兎に角として蒲田や福地温泉の現状すら知らずにいた此老爺は或はもう老耄し果てているのではあるまいかと心中ひそかに不審と憤りとを覚えていたのであったが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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