...咀嚼(そしゃく)翫味(がんみ)するに至るであろうが...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...マルクス同様資本王国の建設に成る大学でも卒業した階級の人々が翫味(がんみ)して自分たちの立場に対して観念の眼を閉じるためであるという点において最も著しいものだ...
有島武郎 「宣言一つ」
...ある観念と覚悟とを与えた点にある……資本王国の大学でも卒業した階級の人々が翫味(がんみ)して自分たちの立場に対して観念の眼を閉じるためであるという点において最も苦しいものだ」といったのだ...
有島武郎 「片信」
...細(つぶ)さに一字一句を翫味研究して盛んに嘖々した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...殊にその“Pathology of Mind”は最も熱心に反覆翫味して巨細(こさい)に研究した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...翫味(ぐわんみ)してゐた...
徳田秋声 「町の踊り場」
...かといつて鹿のやうに縮かむこともありませんでした私はすべての用件を忘れこの時ばかりはゆるやかに時間を熟読翫味(ぐわんみ)しました...
中原中也 「山羊の歌」
...参同契を熟読翫味するならば...
中谷宇吉郎 「神仙道と科学」
...また瘋癲病(ふうてんびょう)者の文章をさほど心労して翫味(がんみ)したかと思うと恥ずかしくもあり...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ただ大体の趣味を翫味(がんみ)して満足したりしがごとし...
正岡子規 「俳人蕪村」
...充分に翫味し得ないで...
正宗白鳥 「語學修業」
...面白く翫味(がんみ)しています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...反覆翫味したかも知れない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...翫味するに堪へたる抒情の語をも...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此書上の文を翫味(ぐわんみ)すれば...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...能楽成立以前能の曲の内容をよくよく翫味(がんみ)してみると...
夢野久作 「能とは何か」
...充分賢明な讀者の翫味を得られるにちがひないから...
吉川英治 「折々の記」
...深く翫味してみると...
吉川英治 「折々の記」
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