...頭(かしら)だったのが半(なかば)恐る恐るこう御答え申し上げますと...
芥川龍之介 「邪宗門」
...きみののぞみもなかば達せられるわけだ...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...併し、確かな証拠を握るまでは、そうと極めてしまう訳には行きませんよ」正岡氏は、西洋小説の名探偵と同じように、捜査なかばに、彼自身の結論を発表しない癖(くせ)があった...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...なかば当惑したように顔を見合せて聞いていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...其角が俳句でやったある部分の仕事をしらべてみると思いなかばに過ぎるものがあるのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...花毯の半(なかば)を占領した...
夏目漱石 「草枕」
...半(なかば)劈(つんざか)れた...
夏目漱石 「虞美人草」
...其所(そこ)へ最前(さいぜん)の仲働(なかばたらき)が...
夏目漱石 「門」
...夏の中旬(なかば)頃には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なかば甘ったるい感じが疼いた...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...始は半(なかば)衛生のため抔(など)といふて居つたものもあつたが...
正岡子規 「病牀六尺」
...食事そのものを半(なかば)以上の目的にして出掛ける子供連れの客や...
三宅やす子 「買ひものをする女」
...遊びのなかばでは声を立てることができない故に...
柳田国男 「こども風土記」
...軍(いくさ)の半(なかば)に水が得られないので...
柳田國男 「日本の伝説」
...なお明治のなかば過ぎまでは...
柳田国男 「母の手毬歌」
...なかば駈けるような足どりで歩いていった...
山本周五郎 「おれの女房」
...普請なかばの仮橋の上に...
吉川英治 「下頭橋由来」
便利!手書き漢字入力検索