...そうして半(なかば)は...
芥川龍之介 「羅生門の後に」
...もしくはなかば公認されているところではないか...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...大きな支那鞄(しなかばん)...
田山花袋 「蒲団」
...もう十月の半(なかば)で...
徳田秋声 「あらくれ」
...半(なかば)は亡友唖々(ああ)君が深川長慶寺裏の長屋に親の許さぬ恋人と隠れ住んでいたのを...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...兎も角その日(ひ)中橋南地(なかばしなんち)の猿若座の桝に納まったどんな客の中にも...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...呂昇が東京に盛名を得たのは鴈治郎の全盛期の半(なかば)頃からであったと思う...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...なかば朧ろな宵闇のなかに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...その舞踏室の装(よそお)いからまだなかばも夜の休みのために解いてなく...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...春のなかばだといふのに...
堀辰雄 「辛夷の花」
...なかば剥(は)げた壁に「鳥料理……」(下の字は読めぬ)という小さな招牌(かんばん)の出ていたのを思い出したのであるそれを聞くと...
堀辰雄 「鳥料理」
...もう七月もなかばを過ぎてからだった...
堀辰雄 「ほととぎす」
...興行(こうぎょう)なかばにかけこんで来た...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...なかばまどろんでいるのうずいの生み出す...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...)五輪石塔半(なかば)埋(うづもれ)たるなり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして、なかば飛び、なかば踊(おど)りながら、ぐるぐるまわって、進みでてきました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...九月なかばの夜は...
山之口貘 「野宿」
...秋づきしもののけはひにひとのいふ土用なかばの風は吹くなりうす青みさしわたりたる土用明けの日ざしは深し窓下の草に園の花つぎつぎに秋に咲き移るこのごろの日の靜けかりけり畑なかの小路を行くとゆくりなく見つつかなしき天の河かもうるほふとおもへる衣(きぬ)の裾かけてほこりはあがる月夜の路に野末なる三島の町のあげ花火月夜のそらに散りて消ゆなり...
若山牧水 「樹木とその葉」
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