...翫具(ぐわんぐ)には用うる所さま/″\あるべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...僕の珍・稀・豪書趣味は小児の翫具に対する興味と酷似してゐる...
辰野隆 「書狼書豚」
...この頃ふとした事から思いついた翫具(おもちゃ)の工夫に頭脳(あたま)を浸して...
徳田秋声 「あらくれ」
...縁側で翫具(おもちゃ)を並べて遊んでいた...
徳田秋声 「仮装人物」
...少女雑誌や翫具(おもちゃ)がこてこて置かれ...
徳田秋声 「仮装人物」
...子供は翫具を持って一人で遊ぶようになっていた...
徳田秋声 「黴」
...部屋へあがって翫具(おもちゃ)を当てがったりしていたが...
徳田秋声 「黴」
...糸で吊るされたりしてある翫具(おもちゃ)にも疲れて来ると...
徳田秋声 「黴」
...今そこの翫具屋(おもちゃや)で買ったばかりのセルロイドの風車を赤ん坊に見せながら...
徳田秋声 「縮図」
...いつ僕がお前を翫具にしたと言うんだ...
徳田秋声 「縮図」
...子供に贈る羽子板や翫具(おもちゃ)などをこてこて買って...
徳田秋声 「爛」
...浅井が途中で買った翫具(おもちゃ)などを持たせて...
徳田秋声 「爛」
...途中で翫具(おもちゃ)などを買って来ることを怠らない浅井は...
徳田秋声 「爛」
...絵本などの翫具(おもちゃ)が...
徳田秋声 「爛」
...菓子折や子供への翫具(おもちゃ)などをもって...
徳田秋声 「爛」
...嬌めきたる翫具となりし...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...全体我邦(わがくに)の家庭は主人一人の翫具や慰みのために多額の金を費(ついや)して家族一同のためには一銭二銭の買物さえ惜しがるという風(ふう)がある...
村井弦斎 「食道楽」
...台所では毎日緑青の生(わ)いた有毒食物を喫(きっ)しながら二百円も三百円も奮発して贅沢な翫具(おもちゃ)を買うのだね...
村井弦斎 「食道楽」
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