...じゃ構わないから置き手紙を婆(ばあ)やというのに渡しておいてくださいまし...
有島武郎 「或る女」
...お礼の置き手紙を書いてその部屋を後にした...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...その置き手紙を開くまでは...
海野十三 「俘囚」
...確かに賊の置き手紙だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...男の仲間は置き手紙ですんでしまうでしょうが...
江戸川乱歩 「影男」
...置き手紙をのこしていったのです...
江戸川乱歩 「大金塊」
...むかし、夏の鎌倉の海でいっしょに泳いだこともある、という関係でしかない大矢シヅに、ふた月ものあいだ、言いつくせぬ迷惑をかけておきながら、調子のちがう会話をするのが嫌さに、置き手紙をして、コッソリと逃げだそうとしている...
久生十蘭 「あなたも私も」
...洋罫紙(ようけいし)にペンで認(したた)めて四つに折って封筒に入れたまま真ん中から二つに裂いた未亡人から夫にあてた簡単な置き手紙が一通出た...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...文藝春秋社菊池氏に置き手紙...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ふと目をさまして見ると卓の上にいつのまにか娘の置き手紙が載つてゐる...
堀辰雄 「エトランジェ」
...置き手紙には行き先を書いてなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...刑事は波瑠子の置き手紙によって荷物の届け先を調べ...
松本泰 「宝石の序曲」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...取ってみると置き手紙で...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...紅梅の枝へ置き手紙を残してさっと帰る...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...古梅庵で置き手紙を受取ってから五日めに...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「――そこにあるのは置き手紙だね」彼はこう云って小机の上を見やった...
山本周五郎 「契りきぬ」
...宵に書いておいた仮名文(かなぶみ)の幼稚な置き手紙をしのばせておき...
吉川英治 「私本太平記」
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