...美しい手鞠(てまり)が縺(もつ)れたように売ってるやつだて...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...縺れ絲でも切るやうに...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...漁師は嬉しさに声が縺(もつ)れた...
田中貢太郎 「月光の下」
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鶴彬 「鶴彬全川柳」
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中山啓 「先駆者」
...縺(もつ)れた髪を描く...
夏目漱石 「虞美人草」
...かの紛々(ふんぷん)と縺(もつ)れ合う群衆の上に高く傑出して...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...縺(もつ)れた樹の色は...
林芙美子 「新版 放浪記」
...一夏の燃ゆる陽ざしが あるとき ためらいがちに芙蓉の葉うらに縺れていた 燃えていった夏 苦しく美しかった夏 窓の外にあったもの死別れまたたちかえってくるこの美しい陽ざしに今もわたしは自らを芙蓉のようにおもいなすばかり彼は鏡台とか箪笥とか...
原民喜 「遥かな旅」
...すべてが奇異に縺(もつ)れ...
原民喜 「火の唇」
...おろおろと舌を縺らせながら...
久生十蘭 「魔都」
...ミチャイ小父とミニャイ小父がその縺れを解こうとして骨折った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...詞(ことば)が縺(もつ)れたりしたものだ...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...縺(もつ)れる舌で讃美歌を歌った時はどうだった...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...縺(もつ)れた舌でいいながら足の先で土を坑(あな)へ落し...
吉川英治 「宮本武蔵」
...縺れ合う殺伐とした巨塔の上を飛びながら...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...宿酔の頭は妙に縺(もつ)れ...
蘭郁二郎 「自殺」
...そのペンキ絵には葉子と黒吉の縺(もつ)れ合った曲芸姿が...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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