...下駄の音がゾロ/\と縺(もつ)れる...
石川啄木 「鳥影」
...下駄の音がゾロ/\と縺れる...
石川啄木 「鳥影」
...北上川に縺(もつ)れて逶(うねうね)と北に走つた...
石川啄木 「天鵞絨」
...縺(もつ)れた鬢(びん)の露ばかり...
泉鏡花 「霰ふる」
...いよいよ縺(もつ)れ糸のように乱れてくる帆村の足許(あしもと)に...
海野十三 「爬虫館事件」
...どうも時々腹が痛くつて」と文太郎は又縺れる舌で言つた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...縺(もつ)れ合って...
田山花袋 「少女病」
...其頭の上に縺れて居る柳の枝とを見守つた...
長塚節 「菜の花」
...ことが縺(もつ)れてくる...
新渡戸稲造 「自警録」
...手に手を取って、縺れあいながら、二人は階段を上るのに四半時(とき)も手古摺っていたが、それでもやっとのことで二階へ這いあがった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...すこし縺(もつ)れた髪を直しはじめた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...かく縺れ絡んだ物を見ると...
南方熊楠 「十二支考」
...釣針がなにかに縺れて...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...推測すればする程不可解に縺(もつ)れ乱れて来るばかりであった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...万一この縺(もつ)れによって...
夢野久作 「名君忠之」
...――さまざまに縺(もつ)れる気持が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...宿酔(ふつかよい)に縺(もつ)れた中田の頭も...
蘭郁二郎 「自殺」
...その脛の毛がむじむじと縺(もつ)れあっているのだ...
蘭郁二郎 「魔像」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??