...総身で力を入れて押す...
...彼女は総身全力で走り抜けた...
...疲れきって総身がだるくなってしまった...
...今日は朝から総身で頑張っている...
...喜びのあまり総身が震えた...
...私は総身(そうしん)へ水をかけられたように寒くなり...
谷崎潤一郎 「少年」
...病雁の夜寒に落ちて旅寝かな 芭蕉僅かの花が散りければ梅は総身に芽ぐみぬ 井泉水わが足跡人生ひてわれにつゞく朧 地橙孫陽の前に鳥ないて安らかな一日 鳳車これらの句を読んだ時...
種田山頭火 「俳句に於ける象徴的表現」
...今迄つひぞ感じたことのないほどの強さを以てかれの総身に迫つて来た...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...総身をふるわせた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...反動的な嫌悪(けんお)の情が彼の総身に寒気(さむけ)を立てさすであろうとは思ったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...総身(そうしん)が名状しがたい圧迫を受けて...
夏目漱石 「それから」
...総身の力を入れて引きぬいた...
萩原朔太郎 「日清戦争異聞」
...けれども彼の総身の努力は...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...総身の血が凍りついた...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...秋の光を総身に浴びて...
眞山青果 「茗荷畠」
...おせんは総身にとりはだの立つほど慄然(りつぜん)とした...
山本周五郎 「柳橋物語」
...総身の毛がそそけ立つような情けなさに打たれたものであった...
吉川英治 「黒田如水」
...心ゆくまで吸い込んでゆく――新九郎の総身の血は磁石(じしゃく)に触れたように荒れ狂った...
吉川英治 「剣難女難」
...あやうく新九郎の総身をふわりと泛(う)かし立てるように響いた...
吉川英治 「剣難女難」
...総身(そうみ)の毛穴からもえたつ熱気は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...総身の毛穴をよだてて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...総身の毛あなから酒の気が一瞬に消えて失(な)くなっていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...奥さん」とセルゲイは総身をわなわなと震わせながら...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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