...その鎧(よろい)をお解き遊ばせ...
泉鏡花 「海神別荘」
...きたないよろいですが...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...ある日――五月九日から三週間ほどたった日のこと――この傍屋の窓におりていた鎧戸(よろいど)があいて...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...鎧戸(よろいど)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...種彦は床(とこ)の間(ま)に先祖の鎧(よろい)を飾った遠山が書院に対座して話をしている間(うち)から何時(いつ)となく苦しいような切ないような気恥しいような何ともいえない心持になったのである...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...厚い鎧戸(よろいど)を閉(た)てて了(しま)った...
中島敦 「南島譚」
...今は充分に「因襲的尊厳」の鎧(よろい)を着て...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...風に煽られる鎧扉(よろいど)がバタンバタンと鳴りつづけ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...鎧扉(よろいど)の隙間からながめると...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...幹太郎は懐剣(それは備前物のよろいどおしを直したものらしかった)を包んでしまいながら...
山本周五郎 「花も刀も」
...鎧(よろい)を解くいとまもなく...
吉川英治 「上杉謙信」
...黄金の甲(よろい)と錦袍(きんぽう)とをその日の引出物として貰った...
吉川英治 「三国志」
...よろいの片袖をちぎッて形見に送り届けたという...
吉川英治 「私本太平記」
...その中にいた赤地錦の鎧直垂(よろいひたたれ)と八龍の兜との人影を...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひらと鎧(よろい)の肩にかけた...
吉川英治 「新書太閤記」
...鎧響(よろいひび)きを立てて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「ゆうべの鎧櫃(よろいびつ)には...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...小さい窓の鎧戸(よろいど)はとじられて...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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