...そこへ、切った犬の数よりも、はるかに多い野犬の群れが、あるいは芒原(すすきはら)の向こうから、あるいは築土(ついじ)のこわれをぬけて、続々として、つどって来る...
芥川龍之介 「偸盗」
...彼はこの種の災禍続々として降るに会してエホバの真意を測り得なかったのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...異変は続々と起っているのだ...
海野十三 「蠅」
...その又向ふに続々と黒い人家の見えるのは...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...そして他の馬車が後から後へと続々と馳せ過ぎて行った...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...実に驚くべき事実が続々と発見されるのである...
寺田寅彦 「藤の実」
...今後多分続々と輩出することだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...松林の中から続々と湧いて来るようであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...双方から続々と後陣が詰めかけて来る...
中里介山 「大菩薩峠」
...おたがいのような享楽主義者が続々と出たその結果と見なけりゃなるまい」「それを言われると...
中里介山 「大菩薩峠」
...続々と訪ねてきてくれる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...何時とはなしに続々と出てこれが盛んに強力な種子を拵えるのである...
牧野富太郎 「植物記」
...しかれども百年後の今日に至りこの語を襲用するもの続々として出でんか...
正岡子規 「俳人蕪村」
...続々と来る後続隊の将に又すがって...
吉川英治 「篝火の女」
...退くに如(し)くはない」遂に魏の大軍は夜どおし続々と引き退いてしまった...
吉川英治 「三国志」
...続々と退いてゆく様子である...
吉川英治 「三国志」
...が、折ふし続々と、市中の味方でここへ駈けつけて来る者も多く、小勢の織田方にとっては尠なからぬ気勢を添え、そのあいだ信忠も無事に二条城へ移ることができた...
吉川英治 「新書太閤記」
...マニラからの潜入者及びその連累が続々と捕えられ...
和辻哲郎 「鎖国」
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