...胃の腑と愛国心との継ぎ目でも示すやうに...
薄田泣菫 「茶話」
...レコードと現場の放送との継ぎ目を自由に...
寺田寅彦 「ラジオ・モンタージュ」
...レールの継ぎ目でがたん/\音を立てるので...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...歴史のつぶやきがどのカットの継ぎ目にもさしはさまれ...
中井正一 「カットの文法」
...季節の継ぎ目というものも無しに...
中島敦 「環礁」
...鎖の継ぎ目を一本ずつ断ち切って...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...昨日と明日の継ぎ目を縫うことだと...
久生十蘭 「肌色の月」
...「この人生に明日という日が無いということは、継ぎ目を織る、今日の分の糸がないということなんだ」久美子は生存というものを廃棄するために、というよりは、自分という存在を上手にこの世から消すために、その方法をいろいろと研究した...
久生十蘭 「肌色の月」
...両者の境目継ぎ目にさえ何らの断絶(とぎれ)・何らの変化・も感じられないのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どですかでん」これは交叉する線路の四点の継ぎ目を...
山本周五郎 「季節のない街」
...なにを隠そうあの継ぎ目なしレールのアイディアは僕のものなんだよ」ちょろはこくっと大きく頷(うなず)いてみせた...
山本周五郎 「季節のない街」
...継ぎ目なしレールを採用することになった...
山本周五郎 「季節のない街」
...骨の継ぎ目継ぎ目がぐらりぐらりと弛んで……足の裏が腫れぼったく熱くなって……頭の中が空っぽになって……その身体(からだ)をぐったりと椅子に寄せかけて……眼を閉じて……全身の疲れが快よく溶けて……流れて……恍惚となって……...
夢野久作 「暗黒公使」
...彼女の足が厚い御席(みまし)の継ぎ目に入ると...
横光利一 「日輪」
...「国際列車の継ぎ目は...
横光利一 「旅愁」
...戸の継ぎ目を狙ったので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そして継ぎ目と、木の肌の新しい所とが一、二寸ずつ喰い違っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...木の底部の縁(ふち)とズックの被包面との継ぎ目を縫糸の代りに鋲(びょう)でトントン打ち止めるのである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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