...経机を使って織物を作っています...
...織り方が変わったために、新しい経机を買いました...
...枕上(まくらがみ)に経机(きょうづくえ)を据え...
伊藤左千夫 「奈々子」
...或る場合には経机(きょうづくえ)から香炉を取って煙の上に髪の毛を翳(かざ)してやり...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...朱塗の経机が置いてあった...
直木三十五 「南国太平記」
...そして、それを、半ば屏風で囲い、その前には、経机があった...
直木三十五 「南国太平記」
...経机(きょうづくえ)の上に両手でその重い頭を押えて俯伏(うつむ)いた時...
中里介山 「大菩薩峠」
...それだから経机の上へ突伏(つっぷ)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...経机の上に置かれた短冊と...
中里介山 「大菩薩峠」
...脇息(きょうそく)のように肱(ひじ)を置いていた経机へ...
中里介山 「大菩薩峠」
...その一部四冊だけを別にこっちの経机の上に取って置いてから...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう経机の前に経かたびらを装うて...
中里介山 「大菩薩峠」
...その一室に経机を置いたお銀様の姿を見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...駕籠の中には裲襠と手筥この「寺荒し」というのは、昨年の暮あたりから現れた不思議な泥棒で、名刹霊場を襲って、その本尊とか宝物とかいう、名ある仏体や、稀に経机、珠数など、世の中に知れ渡った什物を盗みますが、金銀珠玉や、衣裳骨董などには目もくれません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...二枚の畳を裏返して、白布を敷き詰め、前の経机には、観音経が一巻、その側には、ユラユラと香煙が立上っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...窓の下の経机の上に筆墨と青銅の油壺のついた油燈が出ている...
久生十蘭 「新西遊記」
...あった」片手で髪の毛の束を握りしめたまま膝頭で廊下近くに据えられてある経机のほうへいざり寄っていった...
正岡容 「寄席」
...あるいは漆器の経机(きょうづくえ)や経箱(きょうばこ)...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...一人の男の写経机をとりかこんで...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...薪なんざ、あんなにもある」伽藍を指さした一名の者は、立ちどころに、そこの廻廊へ上がって、すでに壊れている勾欄(こうらん)の一部をもぎ取り、また内陣から、経机だの、木彫仏の頭だのを抱えて来て、手当り次第に、焚火の群へ、投げやった...
吉川英治 「平の将門」
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