...経机を使って織物を作っています...
...織り方が変わったために、新しい経机を買いました...
...明(あかる)く螺鈿(らでん)の経机を照らしている...
芥川龍之介 「道祖問答」
...経机に燈明を上げた...
伊藤左千夫 「奈々子」
...素早く、経机の上を見た...
直木三十五 「南国太平記」
...そして、それを、半ば屏風で囲い、その前には、経机があった...
直木三十五 「南国太平記」
...脇息(きょうそく)のように肱(ひじ)を置いていた経机へ...
中里介山 「大菩薩峠」
...花のいろはうつりにけりないたつらにわか身世にふるなかめせしまにそう言われると、お銀様にも軽快な競争心といったようなものが動きそめたと見えて、関寺小町のつきつけた筆と色紙(しきし)とに、手をのべて受取ると、いつのまにか受身が受けられるような立場となって、関寺小町の姿は消えたが、「花の色は」の大懐紙の前に、美しい有髪(うはつ)の尼さんが一人、綸子(りんず)の着物に色袈裟(いろげさ)をかけて、経机に向って、いま卒都婆小町(そとばこまち)が授けた短冊に向って歌を案じている...
中里介山 「大菩薩峠」
...その一室に経机を置いたお銀様の姿を見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...道人は経机のまえに端座し...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...硯(すずり)箱、経机、文鎮、手筥――と手に従って削って焚きましたが、いずれも駄木で、ただキナ臭いだけの話、新しい香、佳い香と漁り抜く丈太郎は日と共に懊悩を重ぬるばかりでした...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...甘珠爾の第一巻を経机の上に置いて退って行った...
久生十蘭 「新西遊記」
...あった」片手で髪の毛の束を握りしめたまま膝頭で廊下近くに据えられてある経机のほうへいざり寄っていった...
正岡容 「寄席」
...瞑(めつぶ)る…………瞑ればまこと吾が病室(へや)墓原めけり薬瓶 詩書 軸 蛇皮線 経机皆物言はぬ男性なりさあれ昨夜つけ捨てし従妹(いも)の白粉紙にぞ女気を覚え吾一日(ヒトヒ)緋桃の如くなまめけるなり...
山口芳光 「孤閨瞋火」
...――経机の上に蝋燭(ろうそく)が短くなって...
山本周五郎 「契りきぬ」
...貢さんは黒塗(くろぬり)の経机の前の円座(ゑんざ)の上に坐つて三度程額(ぬか)づいた...
與謝野寛 「蓬生」
...経机の上にのこしまして」「やれ……...
吉川英治 「私本太平記」
...写経机に涙をたれた...
吉川英治 「私本太平記」
...――それと、もひとつの理由は、臨済寺(りんざいじ)の寒室(かんしつ)で勉学するにも、低い経机一ツで、せむしのようにしがみついては書を読んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...古びた経机(きょうづくえ)を一つ置き...
吉川英治 「親鸞」
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