...読み終えるとおぬいは眼に涙をためていた...
有島武郎 「星座」
...東京島田三郎宅にて――正造」終りの方をうんうんと呻るような息遣いで書き終えると畳の上にたまった巻紙をはね返し...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それを話し終えるまではだれも口を出さなかったし...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...即ち犯人は兇行を終えると...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ペルゴレーズ街の殺人事件」
...やっとのことで現れた櫛田医師に引継ぎを終えると帰って行ったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...或は写経を終えると...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...一枚写し終えると...
豊島与志雄 「椎の木」
...クリストフがようやく話を終えると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...学生生活を終える間際になって...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...橋を渡り終えると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...言い終えることも言い直すこともできず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...十四の時やっと小学校を終えると無理矢理に東京へ出て...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...それで八日の大任を終えると...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...ゆっくりと木笛(フリュート)を吹き終えると...
久生十蘭 「キャラコさん」
...明はせっかく一箇月の休暇を貰って今後の身の振り方を考えるために出て来た冬の旅をこの儘空(むな)しく終える気にはどうしてもなれなかった...
堀辰雄 「菜穂子」
...お艶ちゃんが一段新内を語り終えると必ず...
正岡容 「寄席」
...向いあって整列して、礼を終える...
山川方夫 「昼の花火」
...その糸を解き終えると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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