...彼女の素樸な性格に惹かれる...
...素樸なデザインが人気のモノがたり...
...彼の素樸な料理はとても美味しかった...
...都会の喧騒から離れ、素樸な自然を味わいたい...
...彼が育ったのは素樸な町並みの中だった...
...舊著「影と聲」の後を承けた彷徨の時代から――人生と自己とに對して素樸な信頼を失つた疑惑の時代から...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...併し疑ふらくは自ら知ることは自らあることの純一に強盛に素樸に發動することを妨げると云ふ一般的傾向を持つてゐるらしい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...それは単純素樸な肯定にはなり得ないけれども否定を否定することに依つての肯定を...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...素樸(そぼく)で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...極(きわ)めて素樸(そぼく)なものであった...
夏目漱石 「夢十夜」
...恐らく気質は素樸なのだろうけれども...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...少し吊り上った口角の素樸(アーケイク)な微笑も印象的であれば...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...原始の素樸な民謠や俗歌よりも高價に買はるべきではないか...
萩原朔太郎 「青猫」
...また子供等の如く單純素樸であつたならば...
萩原朔太郎 「青猫」
...詩の表現は素樸なれ...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...ギリシヤ劇などに現れてゐるやうな素樸な運命觀に舞ひもどるやうな氣持がしないでもない...
正宗白鳥 「新しくもならぬ人生」
...模写説は心の外に物があると素樸に考える素樸実在論であり...
三木清 「哲学入門」
...素樸に彼等の決意と行動との外的なものを表白するのでなく...
三木清 「歴史哲學」
...それは第一の階梯の如く材料を素樸に再現するのでなく...
三木清 「歴史哲學」
...素樸なラテン語で垣をめぐらそう...
三木清 「私の果樹園」
...凡そ万葉集一般の歌境の特性は、その流露的な、素樸な、無反省な、純真な若々しい、詩情としては全くうぶな情操と、これを盛るに恰も適した温潤雅健な時代言語との、全く奇蹟的な出会ひの上に成立つてゐるものといつてもよからう...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...水津本は記載素樸にして矯飾の痕が無い...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...表現がいかにも素樸(そぼく)であって...
柳田国男 「海上の道」
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