...第一義的にはある筈がないと考へます...
芥川龍之介 「永久に不愉快な二重生活」
...何を批評上では第一義的とするか?――それは各人各説かも知れない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...沽ろうとした瞬間に美徳が美徳でなくなるという第一義的な真理を本能の如く知っているのは彼女だ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...それは第一義的に云つて見たので...
田山録弥 「小説新論」
...しかるに連句の場合にはこれが本質的な第一義的の主要素であってこれを取ってしまえば連句はなくなってしまうのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...第一義的な問題となって...
戸坂潤 「科学方法論」
...の第一義的な場合でなければならなかった...
戸坂潤 「科学論」
...凡そ時間なるものが第一義的には歴史的時間などであってはならない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ただ唯物論研究会の第一義的な仕事と銘打っては多少憚りありというので...
戸坂潤 「読書法」
...それは第一義的なものではなく...
豊島与志雄 「或る日の対話」
...その第一義的価値も...
豊島与志雄 「形態について」
...常に第一義的なものと考えられてる...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...そしてかうした第一義的の貴重な創作を見ることは...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...身體が來るべき完全なる永遠的存在に與かるか否かは第一義的重要性をもつ問題ではなくなる...
波多野精一 「時と永遠」
...第一義的な、根本的なものを缺いている限り、それはマルクス主義文學の作品としては低く評價されねばならぬであろう...
平林初之輔 「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」
...それらの劇団の総意が命ずる所に第一義的に緊密に結び附いた演目の配列と言う事を指すのであるが...
三好十郎 「俳優への手紙」
...君達の芸術的意慾の第一義的な現われと見てよいのである...
三好十郎 「俳優への手紙」
...能のヨサを第一義的に自覚するには...
夢野久作 「能とは何か」
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