...それから彼は箪笥(たんす)の引出をあけて中からなまめかしい婦人の衣類を取出し...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...叔母は茶箪笥のなかから...
徳田秋声 「足迹」
...二棹(さお)の箪笥(たんす)など調度も調(ととの)っていた...
徳田秋声 「縮図」
...その中から雑用金と銀金具物(ぎんかなぐもの)などを取り箪笥は屋敷内へ棄てて行った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...用箪笥の抽斗(ひきだし)に入れて置いた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――あの二品は何うして主人の用箪笥にあつたか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...得物は箪笥(たんす)に入れてあつた死んだ主人の短刀...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...斑組の首領を一万二千両のお土産付きで縛るよ」「その一万二千両は何処にあるんでしょう」「お前の後ろだよ」「えッ」「その箪笥の中さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...隣の部屋の箪笥のものを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「その用箪笥といふのは?」「父の部屋に置いてあります」「其處へは誰でも入るでせうね」「いえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...箪笥(たんす)を飾り長火鉢を飾り...
林芙美子 「晩菊」
...赤茶色の箪笥、長火鉢、蠅入らず、部屋のあらいざらいの道具が、皆、テラテラ妙に光って、ぼろになった畳と畳との合わせ目から夜気がつめたくすべり込んで来る様だった...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...或は皿、或は盆、或は箪笥、或は衣類、それも多くは家内(うち)づかひのもの...
柳宗悦 「雑器の美」
...見事な箪笥類を作ります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...「四尺箪笥」と呼ぶものが昔の型であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...「あとで箪笥をあけてごらん...
山本周五郎 「追いついた夢」
...茶箪笥の戸納を閉め...
山本周五郎 「季節のない街」
...箪笥(たんす)の上に飾ってある妻子の位牌(いはい)の前に這(は)いずりまわり...
夢野久作 「木魂」
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