...笊(ざる)を抱(かか)えた男女三...
伊藤左千夫 「春の潮」
...笊(ざる)の中から...
海野十三 「恐しき通夜」
...笊(ざる)に容れて枴(おうこ)で担い...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...笊に水をつぎこむようなものだ...
豊島与志雄 「道化役」
...渋紙(しぶかみ)を張った小笊(こざる)をもって...
永井荷風 「すみだ川」
...商人(あきんど)は卸(おろ)した四角(かく)なぼて笊(ざる)から眞鍮(しんちう)の皿(さら)と鍵(かぎ)が吊(つる)された秤(はかり)を出(だ)した...
長塚節 「土」
...仲間(なかま)の大(おほ)きな子(こ)はそれでも一匹(ぴき)位(ぐらゐ)づつ與吉(よきち)の笊(ざる)にも入(い)れて遣(や)るのであつた...
長塚節 「土」
...あたりは只一時に目をひらきたるがごとし鯛とると舟が帆掛けて亂れゝば沖は俄かに濶くなりにけり豊後國へわたる船を待たむと此の日内海にいたりてやどる此の宵はこほろぎ近し廚なる笊の菜などに居てか鳴くらむ十八日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...天女祠の背戸からは、北の空近く、白峯三山、地蔵、鳳凰、西へ廻って荒川、悪沢、笊ガ岳……と、きらやかな氷雪の巨人群、木ぬれを圧して、ずらり仰がれる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
......
野口雨情 「おさんだいしよさま」
...ちょうど小脇に抱えた笊(ざる)へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鉄砲笊を担いで歩く屑屋と昵懇でいいものでしょうかね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...思ひ出したやうに小さい笊鉦(ざるかね)などを鳴らすのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...笊の底に乾ききつてゐる貝へかけてゐる...
長谷川時雨 「佃のわたし」
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三好達治 「短歌集 日まはり」
...「亀子笊(かめのこざる)」と呼ぶものは...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ところへ思いがけなく向うから笊(ざる)を前後に荷(かつ)いだ卵売りに出会ったので呼止めて...
夢野久作 「近世快人伝」
...と聞いた笊組の臂(ひじ)の久八は...
吉川英治 「剣難女難」
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