...窮極に思案する。...
...窮極に至る苦労をする...
...窮極の状況に追い詰められる...
...窮極の美を追求する...
...窮極の戦いをする...
...窮極理想の實現に貢獻する程度に從つてその價値を獲得する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...ある窮極点に立てば...
太宰治 「女の決闘」
...窮極の問題は、私がいま、なんの生き甲斐(がい)も感じていないという事に在ったのでした...
太宰治 「風の便り」
...窮極的に決定して了うことは無論出来ない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...――之に反して空間自体の有つ物質性(Da- 性格)は、あくまで明瞭に、窮極的に、意識されなければならない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...日本主義の窮極の帰一点であり...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...得僊の窮極である...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...この原子核が万代不易の物質窮極の姿であるということである...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...常に窮極なる生命と生活の瀬戸ぎわでデルフオイの扁額を思ふのみなのだ...
牧野信一 「月評」
...窮極においては悲惨な大衆である兵士や...
宮本百合子 「歌声よ、おこれ」
...窮極のところ、こうした事業も、やっぱり一つの創作である...
山本実彦 「十五年」
...然れども当座の参考のためにこれを要約して説明すれば、元来性慾もしくは恋愛なるものは、自己以外の異性に恋着する心理を指すものなれども、これをその本源に溯(さかのぼ)りて考察する時は、如何に没我的なる恋愛、もしくは性慾の発露なりと雖(いえど)も、畢竟(ひっきょう)するところ、自己の生ける霊肉の要求を愛惜し尊重する本能的主義的、もしくは利己的心理の表現に外ならず、故に、その性慾もしくは恋愛が、体質、性格及び境遇等に影響されて常住不断に飽く能(あた)わず……又は飽く方法を知らず……又は飽く事を知らざる(これと正反対なる性慾耄衰(ぼうすい)の場合にも略(ほぼ)同一の結果に達すれどもここには省略す)場合は、その欲求が極度に高潮尖鋭化し、深刻痛烈化し来る結果、遂(つい)に尋常の手段にては満足を得る能(あた)わず、窮極するところ遂(つい)に変態性慾の境界に脱線し去りて尚(なお)飽き足らず、更に窮極の極、その心理の本源に逆転し来りて、自己を恋着、愛惜する心理に陥り来るべきは必然の帰結なり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...……つまりそんな書類を君に読ませても、君自身が何にも思い出さなかったら、最後の手段を用いてくれよう……今度は君に気付かれないようにソット姿を隠して、あとからキットここに出て来るに違いないであろう吾輩と君を突き合わせて、吾輩の顔を君が思い出すか出さないか……そうして思い出したら、その印象によって君自身の過去の記憶が回復されるかどうかを試験してやろう……そうして万が一にもその試験がうまく行ったら、窮極するところ、吾輩の力で吾輩を恐れ入らしてやろうという、実に巧妙辛辣(しんらつ)を極めた計略を謀(たく)らんだ訳だ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...窮極へまで押し縮めたパリーでは...
横光利一 「欧洲紀行」
...男女が窮極にしてしまうことを...
横光利一 「旅愁」
...學問には窮極がないのだ...
吉川英治 「折々の記」
...ある二貨物の相対価値の真実かつ窮極的規制はその生産費であり...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...それらが輸入国において売られる価格を窮極的に左右するものは...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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