...頭にて突き上げ覗(のぞ)く夏暖簾(なつのれん)五月三十日 丸之内倶楽部俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...そして開いた鋏の刃の間に虫の袋の口に近い所を食い込ませておいてそっと下から突き上げると案外にうまくちぎれるのであった...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...阿蘇の噴火口から噴出し突き上げてくる白熱の溶液が...
豊島与志雄 「自由人」
...「何をっ」高木は、真赤な顔になって(露見したな)と、思いながら、一人の士の胸を、左手の肱で、突き上げざま、前の一人へ、頭突をくれて、後方から組もうとするのを、素早く、身体を、ちぢめて、右手へ抜けた...
直木三十五 「南国太平記」
...夫人はぐっと目の底から突き上げる熱いものを抑え...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...――男湯の方の陸湯(おかゆ)の汲出し口から突き上げる術(て)はないか」「それも考えましたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その矢を拔いて下から突き上げるやうにお駒の喉を突いた」「――」二人は固唾(かたづ)を呑みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...落ちる所を下から突き上げられてはひとたまりもあるものぢやない」「成程ね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お君が着換へして飛び出したところを後ろから突き上げるやうに抉つたのだよ」「成程ね――すると錢形の親分の前だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お君が着換えして飛び出したところを後ろから突き上げるように抉(えぐ)ったのだよ」「なるほどね――すると銭形の親分の前だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いきなり脇差(わきざし)か何んかで突き上げて殺したに違げえねえ――と」「待つてくれよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たまりゃしません」「下から突き上げたなら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...傷は下から突き上げた左の胸の一ヶ所だけ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...胸を突き上げる気持ちだった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...したたかその顎を突き上げていた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...両腕をかならず上へ突き上げ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...死体を煙突へ突き上げるというやり方には...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...と一声鋭く轡を突き上げたので...
吉川英治 「剣難女難」
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