...時々ずしんと腰を突き上げて来る...
梅崎春生 「幻化」
...かぼちゃにる時間の余裕すらない慌ただしい仕事に追われて働きつづけてさて一俵二円七拾銭の大豆売ったところで食って行けると思うのか 一たい「昨日来た乞食俺よりいいなりしていたな」「そんならこんな仕事まくりやめてみな乞食になれ」彼等は腹の底から突き上げて来る憤怒をぐっとおさえて何気なく笑い合っていた...
中島葉那子 「馬鈴薯階級の詩」
...また片々を立てゝ置きまして片々を以て向ふが飛び込む所同じく睾丸を突き上げるといふ恐ろしい棒でございますが...
長塚節 「撃劍興行」
...鍋は沸々として煮立つと突き上げられて居た蓋が自ら鍋と平らにさがる...
長塚節 「佐渡が島」
...第一番に突き上げたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「下から突き上げた傷だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...上から鑿(のみ)で頸筋を突けば――」「鑿の傷は下から突き上げておりますよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...でなきや坐つて居て突き上げたわけだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「お玉の傷は下から突き上げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな具合に突き上げるには...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...細い刄物で背後(うしろ)から一と突きに突き上げたものですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下から脇差しを突き上げたんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...胸がズンと突き上げる気持ち...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...加十は胸先へ突き上げて来る一種形容し難い悪寒と戦慄で...
久生十蘭 「魔都」
...横梁(よこぎ)を頭で小突き上げたため...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...煙突のなかへ突き上げ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...吹き出ものだらけの赤ん坊同様こんなものは食えるものではないのだ!搾り上げられた胃の腑がすぐと米粕を突き上げてきたツアーの「恩典」は単なる僕ら自身の一握りの汗の変形としての食糧をさえ...
槇村浩 「餅の歌」
...すでに彼の体を突き上げて...
吉川英治 「三国志」
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