...私の心はややともすると突き上げて来る不安にいらいらさせられた...
有島武郎 「小さき者へ」
...しきりに胸に突き上げて来た...
梅崎春生 「幻化」
...大きい胸を高く突き上げ...
太宰治 「トカトントン」
...―――彼女はたった今それを上へ突き上げようとしていたのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...また片々を立てゝ置きまして片々を以て向ふが飛び込む所同じく睾丸を突き上げるといふ恐ろしい棒でございますが...
長塚節 「撃劍興行」
...「何が可笑(おか)しい」ガラッ八は弥造(やぞう)を肩のあたりまで突き上げて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...上から鑿(のみ)で頸筋を突けば――」「鑿の傷は下から突き上げておりますよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それに下から突き上げちや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...傷は下からグサツと突き上げた胸の傷で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...細身の短刀でたゞ突き上げただけぢや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...傷は下から突き上げた左の胸の一ヶ所だけ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...傷は突き上げた脇腹の一と突き...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...胸を突き上げる気持ちだった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...死体を煙突へ突き上げるというやり方には...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...色々あったもので」女の子が生意気にウィンクして親指を突き上げた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...突き上げになっている障子を内へ押せば好いわけだ...
森鴎外 「鼠坂」
...また忽ちもくもくとこれが胸を突き上げて来る...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...笑いは唇をぴくぴく慄わせて突き上げて来るので...
横光利一 「馬車」
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