...咽喉(のど)を突き上げて出て来るのは...
梅崎春生 「記憶」
...時々ずしんと腰を突き上げて来る...
梅崎春生 「幻化」
...かたい拳で頤を突き上げたのだ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...これでは母に済まないと云ふ感情が無暗(むやみ)に突き上げて来た...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...そして開いた鋏の刃の間に虫の袋の口に近い所を食い込ませておいてそっと下から突き上げると案外にうまくちぎれるのであった...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...阿蘇の噴火口から噴出し突き上げてくる白熱の溶液が...
豊島与志雄 「自由人」
...下にくぐって槍で突き上げるきわどい瞬間を巧(たく)みに描いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...ギクリと心臓の突き上げられる様な病的な驚愕を覚えたのであります...
西尾正 「陳情書」
...――男湯の方の陸湯(おかゆ)の汲出し口から突き上げる術(て)はないか」「それも考えましたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「何が可笑しい」ガラツ八は彌造を肩のあたりまで突き上げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...脇差は胸から肩へ逆樣に突き拔けて居るぜ」「腹立ち紛(まぎ)れに突き上げたんです」「宜いよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...落ちる所を下から突き上げられてはひとたまりもあるものぢやない」「成程ね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たまりゃしません」「下から突き上げたなら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...娘の死体をあんなふうに煙突のなかに突き上げるなんてことはとてもできまいし...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...その独自の詩人が自分自身にも向って彼の「胸先きを突き上げて来るぎりぎりのところ」を歌ったのにちがいがなかった...
堀辰雄 「幼年時代」
...色々あったもので」女の子が生意気にウィンクして親指を突き上げた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...……私は床の下から突き上げられるような氣持をおさえつけ...
三好十郎 「肌の匂い」
...一足飛びのいた作左衛門が喉笛(のどぶえ)狙って突き上げた手練のはやさ誤またずぐさッと刺したので...
吉川英治 「剣難女難」
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