...床下の空所は草履(ぞうり)...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...広告が少くて第四面に空所(あき)が多く...
石川啄木 「菊池君」
...一尺ばかりの空所があった...
井上円了 「おばけの正体」
...およそ人というものはすべて不足はある……物というものはどうしても空所を充たすもので...
大隈重信 「学問の独立と東京専門学校の創立」
...その生活は何處かに空洞(がらんどう)のやうな空所があつたに相違ない...
薄田泣菫 「久米の仙人」
...九夕)(青空所載)雀親鳥が巣にかへる時待ち受けた小さい雛は黄い口を裂ける程開いて夢かと許りに喜んで啼き...
千家元麿 「自分は見た」
...網棚(あみだな)に絵の具箱をのせる空所もなかったのでベンチにのせかけて持っているうちに...
寺田寅彦 「写生紀行」
...いかがですか? あの空所(すき)は何ですか不体裁でございますよ」私はこう云われて...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...そこに空所をあけたのは俺自身だ...
豊島与志雄 「自由人」
...濃霧のうちのところどころにある空所から眺めてみると...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...彼はその欄外の空所に一二行の文句を書きつけ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...円陣の一所へ空所が出来て...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...そして実験台の上には広々とした空所のあることが必要である...
中谷宇吉郎 「実験室の記憶」
...僅かばかりの空所があって...
中谷宇吉郎 「雪」
...僅(わず)かばかりの空所があって...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...彼の名刺には小鐘登といふ姓名の上に××大学政経科二年生、Y県人会幹事といふ肩書が誌されて、また左隅の住所のところには東京市――区――町――番地――方――電話――番と、それだけの文字が活字で印刷してあつて、空所に、時に応じての町名や番地数を、そしてまた、必ず何処かに寄宿するものと決めてゐるらしく方といふ活字の上にその家の姓を記入する具合になつてゐた...
牧野信一 「奇友往来」
...空間のあらゆる空所において営まれつつある全建造の視察であり...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...共同水道のある物干場ともつかぬ空所を中にして二列の古呆けた長屋が八軒宛並んでゐた...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
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