...広告が少くて第四面に空所(あき)が多く...
石川啄木 「菊池君」
...一尺ばかりの空所があった...
井上円了 「おばけの正体」
...下敷(したじき)になりながら小屋組(こやぐみ)の空所(くうしよ)に挾(はさ)まり...
今村明恒 「地震の話」
...水さしの役に立つところは水を注ぎ込むことのできる空所にあって...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...九夕)(青空所載)雀親鳥が巣にかへる時待ち受けた小さい雛は黄い口を裂ける程開いて夢かと許りに喜んで啼き...
千家元麿 「自分は見た」
...そこだけ空所ができていくようだ...
田畑修一郎 「石ころ路」
...名前の解りきった空所を満たしてみると...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...Gを空所に入れると...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...そこに空所をあけたのは俺自身だ...
豊島与志雄 「自由人」
...大きな空所が現はれはじめた...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...濃霧のうちのところどころにある空所から眺めてみると...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...彼はその欄外の空所に一二行の文句を書きつけ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...僅かばかりの空所があって...
中谷宇吉郎 「雪」
...僅(わず)かばかりの空所があって...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...目の上に海のような空所が見える...
林芙美子 「泣虫小僧」
...彼の名刺には小鐘登といふ姓名の上に××大学政経科二年生、Y県人会幹事といふ肩書が誌されて、また左隅の住所のところには東京市――区――町――番地――方――電話――番と、それだけの文字が活字で印刷してあつて、空所に、時に応じての町名や番地数を、そしてまた、必ず何処かに寄宿するものと決めてゐるらしく方といふ活字の上にその家の姓を記入する具合になつてゐた...
牧野信一 「奇友往来」
...馬力(ばりき)の荷物のうしろの方に空所(あき)を作って...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...家やテーブルや犬を形作っているものは殆んどすべてが空所である(では何故に物が崩れて眼に見えないような点になってしまわぬかという理由は...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
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