...耳の底がかーんとするほど空恐ろしい寂莫(せきばく)の中に...
有島武郎 「或る女」
...空恐ろしいようなおもいからはのがれられない...
高見順 「いやな感じ」
...空恐ろしいやうな気もした...
徳田秋聲 「二つの失敗」
...おたがいにまことに空恐ろしいほど...
中井正一 「美学入門」
...空恐ろしいまでの幸福と尊厳を自覚させられて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その結果は考えるだに空恐ろしいものだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...エドガーが空恐ろしい独演に衝撃をうけ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...空恐ろしい復讐となったのは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...少し空恐ろしいくらゐのやうにも...
三好達治 「棋家の文章など」
...何となく空恐ろしい気持ちがして躊躇されたので御座いました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...空恐ろしいような乱打の連続であった...
夢野久作 「オンチ」
...アンナ空恐ろしい思いをさせられないまま...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...今度はタマラナイ空恐ろしい気持になって来ました...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...今までよりも一層気が引けるような……馬鹿にされたような……空恐ろしいような……何ともいえない気持ちになって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...私は何やら空恐ろしい気持ちが致した事で御座いました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...なんだか自分までが空恐ろしい気がしてきて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...空恐ろしい気もちもあった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...あの人の残忍非道の仕打ちはやはり空恐ろしいでな...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
便利!手書き漢字入力検索