...一声(ひとこゑ)の江(え)に横たふや時鳥(ほととぎす)立石寺(りつしやくじ)(前書略)閑(しづか)さや岩にしみ入る蝉の声鳳来寺に参籠して木枯(こがらし)に岩吹とがる杉間(すぎま)かな是等の動詞の用法は海彼岸の文学の字眼(じがん)から学んだのではないであらうか? 字眼とは一字の工(こう)の為に一句を穎異(えいい)ならしめるものである...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...汝もし穎悟(さとり)あらば言え...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...隴西(ろうさい)の李徴(りちょう)は博学才穎(さいえい)...
中島敦 「山月記」
...真名古のような比類ない穎才にして初めてなし得るのである...
久生十蘭 「魔都」
...医師の聴機穎敏(えいびん)ならずして必ず遺漏(いろう)あるべきなれば...
福沢諭吉 「学問の独立」
...青年学生の聴機穎敏なる時に及びて...
福沢諭吉 「学問の独立」
...品行論はいよいよ穎敏(えいびん)となり...
福沢諭吉 「日本男子論」
...その語気の微妙なる部分までも穎敏(えいびん)に解し得る者あるか...
福沢諭吉 「日本男子論」
...幼時から穎悟(えいご)絶倫...
穂積陳重 「法窓夜話」
...秋に至り梢頂に褐紫色の花穂を出し多数の穎花から成りふさふさとして風来れば靡(なびい)ている...
牧野富太郎 「植物記」
...その上なるを内苞穎という...
牧野富太郎 「植物記」
...「ロ」はその花穎なり...
牧野富太郎 「植物記」
...『淵穎集』に西域で羊の脛骨を土に種(う)えると雷鳴に驚いて羊子が骨中より出るところを...
南方熊楠 「十二支考」
...貴人は直覚でものを見ることが穎敏(えいびん)であるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そうではあるが他の点では御想像が穎敏(えいびん)で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...黐木坂下(もちのきざかした)に鍋島穎之助(えいのすけ)という五千石の寄合(よりあい)が住んでいたから...
森鴎外 「渋江抽斎」
...また穎(えい)すなわち穂首を揃えて...
柳田国男 「海上の道」
...字(あざな)は仲穎(ちゅうえい)...
吉川英治 「三国志」
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