...錐は遂に悉く穎脱し了れる也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...一声(ひとこゑ)の江(え)に横たふや時鳥(ほととぎす)立石寺(りつしやくじ)(前書略)閑(しづか)さや岩にしみ入る蝉の声鳳来寺に参籠して木枯(こがらし)に岩吹とがる杉間(すぎま)かな是等の動詞の用法は海彼岸の文学の字眼(じがん)から学んだのではないであらうか? 字眼とは一字の工(こう)の為に一句を穎異(えいい)ならしめるものである...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...たまたま机上清閑毛穎子(もうえいし)を弄するに堪えたり...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...隴西(ろうさい)の李徴(りちょう)は博学才穎(さいえい)...
中島敦 「山月記」
...中風の患者に神経の穎敏(えいびん)を増したるがごとし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...医師の聴機穎敏(えいびん)ならずして必ず遺漏(いろう)あるべきなれば...
福沢諭吉 「学問の独立」
...また種類によりてこの苞穎ただ一片のみなるあり...
牧野富太郎 「植物記」
...その「イ」はこれを花穎と称して外部に在り...
牧野富太郎 「植物記」
...「イ」は花穎にして「ロ」は※穎なり...
牧野富太郎 「植物記」
...この花穎と※穎とは果実すなわち穀粒の成熟するまでこれを保護し...
牧野富太郎 「植物記」
...花色紫にして下に二片の苞穎あり...
牧野富太郎 「植物記」
...その小穂は第十三図中「イ」に示すが如く通常三個の花より成りその花は同図中に「ロ」に示すが如くほとんど円柱形を成し以てその花穎はその※穎を包めり...
牧野富太郎 「植物記」
...「ロ」はその花穎なり...
牧野富太郎 「植物記」
...禾本類の果実は特に穎果と呼ばれ...
牧野富太郎 「植物記」
...この時分にはその穂が段々に乾いてその花下の毛は散開し遂に穎果を擁せる花体が吹く風の為めに花穂の枝梗より離され...
牧野富太郎 「植物記」
...貴人は直覚でものを見ることが穎敏(えいびん)であるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...穎(えい)すなわち稲の穂の運搬と貯蔵とが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...字(あざな)は仲穎(ちゅうえい)...
吉川英治 「三国志」
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