...一声(ひとこゑ)の江(え)に横たふや時鳥(ほととぎす)立石寺(りつしやくじ)(前書略)閑(しづか)さや岩にしみ入る蝉の声鳳来寺に参籠して木枯(こがらし)に岩吹とがる杉間(すぎま)かな是等の動詞の用法は海彼岸の文学の字眼(じがん)から学んだのではないであらうか? 字眼とは一字の工(こう)の為に一句を穎異(えいい)ならしめるものである...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...資性(しせい)穎悟(えいご)兄弟(けいてい)に友(ゆう)に」と読みつづけた...
芥川龍之介 「文章」
...すべての天然物は我らに神の測りがたき穎智(えいち)を教う...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...三十九節以下四十一章までは生物界において神の穎智と愛を――殊(こと)に愛を強く――認めたものである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...たまたま机上清閑毛穎子(もうえいし)を弄するに堪えたり...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...隴西(ろうさい)の李徴(りちょう)は博学才穎(さいえい)...
中島敦 「山月記」
...必しも爾後に於て穎脱の逸材を拔擢するを妨げざるものなるをや...
原勝郎 「貢院の春」
...元来婦人の性質は穎敏(えいびん)にして物に感ずること男子よりも甚しきの常なれば...
福沢諭吉 「女大学評論」
...中風の患者に神経の穎敏(えいびん)を増したるがごとし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...医師の聴機穎敏(えいびん)ならずして必ず遺漏(いろう)あるべきなれば...
福沢諭吉 「学問の独立」
...秋に至り梢頂に褐紫色の花穂を出し多数の穎花から成りふさふさとして風来れば靡(なびい)ている...
牧野富太郎 「植物記」
...この苞穎は大抵その外は小にして...
牧野富太郎 「植物記」
...花穎※穎に毛なくしかして花中に三雄蕊あり...
牧野富太郎 「植物記」
...花中に六雄蕊ありて花穎ならびに※穎の内部に出ず...
牧野富太郎 「植物記」
...花色紫にして下に二片の苞穎あり...
牧野富太郎 「植物記」
...また同図中「ロ」は※穎にして内部に雌雄両蕊ならびに三片の被鱗を擁するを見る...
牧野富太郎 「植物記」
...まずその外に外穎がありその次ぎに内穎があって共に外面に毛を帯びる...
牧野富太郎 「植物記」
...貴人は直覚でものを見ることが穎敏(えいびん)であるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??